実業家の山口萬吉によって、1927(昭和2)年に建てられた邸宅、九段ハウス(kudan house)に、2021年7月1日 〜9月5日(日)の期間限定でレストラン、メゾンアウル・プロローグ(maison owl PROLOGUE)がオープンした。
期間中は『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』の一環として実施される『パビリオン・
今回の夏季限定レストランは、2021年秋に開業を控える、石上が設計を手がける山口県宇部市のレストランメゾン・アウルの「シェフの隠れ家にゲストを招く」というコンセプトがベースになっている。庭園に広がる「木陰雲」を眺めながら、1日3組限定でディナーを楽しんでもらおうという企画だ。
シェフを務めるのは、山口県宇部市出身の平田基憲。『木陰雲』の特徴となる焼杉の黒、山口県の食材、夏、「kudan house」の建築様式からインスピレーションを受けた要素をフランス料理に昇華し、提供する。
なお、秋にオープンするメゾン・アウルは、オーナーシェフの平田が、2013年から構想していた、「時間の重みをもともと含み、時間とともにその重さが増していくようなものを」というテーマを具現化したもの。1万年前からありそうで、 1万年後にもそこにありそうなロマンを提案する。
まるで洞窟のような隠れ家には、1日1組限定で泊まることもできるという。悠久の時を感じる類いまれな食のエンターテインメントが楽しめそうだ。九段ハウスで、まずはその片りんを確かめてみてはいかがだろう。
テキスト:長谷川あや
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