(ブルームバーグ): NTTの澤田純社長は28日、総務省幹部らへの接待で使用していた同グループが経営する会員制レストラン「KNOX(ノックス)」(東京・港区)の閉鎖を検討していることを明らかにした。
NTTがオンラインで開催した「経営スタイルの変革」に関する説明会で、澤田社長は高額接待と言われた会食問題に言及。実際の飲食のコストは社内レストランのため、3分の1程度だったと振り返り、「畳んでいくことを考えている」と述べた。
一連の接待問題は3月に明らかとなり、総務省の谷脇康彦審議官(当時)が事実上更迭され、国会審議に澤田社長が参考人として複数回出席した。6月には特別調査委員会から報告書を受領し、費用を等分負担していない問題のある会食が29件あったと発表。便宜供与やその依頼はなかったと結論付けたが、法令違反を誘発・助⻑したとして澤田純社長ら役員3人の報酬を減額した。
NTT接待問題で便宜供与認められず、調査委が結論-社長ら減給
ノックスは港区麻布十番のビルの中にあり、NTTグループの企業が年会費を払い、会食などで使用していた。
(c)2021 Bloomberg L.P.
Takahiko Hyuga
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