
山陰中央テレビ
島根県江津市の有福温泉に、今月イタリアンレストランがオープンしました。打ち出すコンセプトは、温泉街の食を一手に担うセントラルキッチン。行政主導の一大再生プロジェクトで有福温泉復活を目指します。 飛鳥時代に見つかったとされる江津市の有福温泉。その中心地に今月1日オープンしたのがイタリアンレストラン「有福BIANCO」です。 浜田のブランド豚「ケンボローポーク」を使ったカルボナーラをはじめとした特別ランチに、浜田漁港で水揚げされたカサゴのアクアパッツアなど地元食材を活かした料理の数々です。 安部 大地記者: 「ケンボロポークのベーコンを使ったカルボナーラいただきます。肉厚のベーコンに濃厚なソースがしっかり絡まり美味しい。歴史ある温泉街でこうした本格派イタリアンが食べられるのは驚きです」 オープン以降で連日40人以上が訪れ、4日も地元客を中心に賑わっていました。 地元客は: 「これまでと全然違った雰囲気でびっくりしている。これまではどこかで食べて温泉来るか、入ってどこかに行くかだった」 衰退の一途をたどる有福温泉。去年訪れた人は約3万3千人とコロナ禍も重なり、10年間で3分の1まで減少しています。こうした中で江津市は、県内外の企業とともに再生事業をスタート。その第一弾として広島県の企業を誘致し、商店をレストランにリニューアル!さらにワインバーもオープンしました。その役割とは・・・。 有福BIANCO・長瀬一真料理長: 「温泉街全体のレストランになるセントラルキッチンという言い方が正しいと思う。宿泊客の料理をここで提供し、旅館にうちの料理を運ぶことも考えている」 調理場所を一か所に集中し効率化を目指す「セントラルキッチン」。外食産業などで使われる手法を温泉街で実現しようというのです。つまり旅館に代わり、食事の大部分をレストランが一手に担うことで、小規模経営の旅館は宿泊サービスに専念する思い切った戦略です。 夫婦2人で経営するこちらの旅館。 三階旅館・伊田光雄代表: 「うちは1日2組までのお食事提供で、後は素泊まりとしていた。これからはBIANCOさんで簡単に夕食が取れるようになったので、待ちに待っていた」 江津市は、このレストランのほか有福温泉街で旅館の改修なども進め、今年度の事業費は約6億円。その約半分を国と県の補助金に頼っていて、来年度以降どれだけ公的資金が得られるかは未知数です。再生計画は約10年の長期戦、この10年で3分の1になった集客はどこまで戻るのか、行政主導の温泉街再生に注目です。
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