【ロンドン=篠崎健太】英石油大手BPが28日発表した2020年1～3月期の連結決算は、最終損益が43億6500万ドル（約4670億円）の赤字だった。原油価格の急落で販売在庫の評価損が膨らみ、前年同期の29億3400万ドルの黒字から大きく悪化した。新型コロナウイルスの感染拡大で4～6月期は一段の悪化が見込まれ、石油メジャーの収益は厳しさを増している。
原油相場の急落で在庫評価損が膨らんだ=ロイター
四半期ベースの最終赤字幅としては15年4～6月期（58億ドルの赤字）以来の大きさになった。原油安で37億ドル強の在庫評価損が生じたほか、環境の悪化を受けた事業資産の減損損失も圧迫した。バーナード・ルーニー最高経営責任者（CEO）は決算の声明で「石油業界は前例のない規模の供給と需要のショックを受けている」と述べた。
在庫評価の影響などを除く調整後の純利益は、7億9100万ドルと66%減った。原油安で採掘などの上流部門の採算が悪化した。精製や化学などの下流部門も、世界的な経済活動の萎縮による需要減で利幅が縮んだ。
4～6月期は販売価格と数量の双方のさらなる落ち込みが確実で、収益力の悪化が避けられない。石油輸出国機構（OPEC）やロシアなどの非加盟の産油国は協調減産に乗り出すが、同社は「需給不均衡が解消する時期や新型コロナの最終的な影響を見通すのは難しい」との認識を示した。
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April 28, 2020 at 11:06PM
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新型コロナ:英BP、最終赤字4670億円 原油急落で1～3月 - 日本経済新聞
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