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Saturday, November 28, 2020

SUPER GT最終戦富士の予選をGRスープラが席巻。GT300もGT500もGRスープラがポールポジション - Car Watch

 GT300のチャンピオン争いは56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)が56点でトップ、2位の65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組、BS)が5点差の51点、3位の11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組、DL)が43点、4位の52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組、BS)が41点、5位の61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)が41点、6位の55号車 ARTA NSX GT3(大湯都史樹/松下信治組、BS)のうち大湯都史樹選手が41点と3台が横並びになっている。

 計算上は7位の高木真一選手(55号車のレギュラードライバーだが、別のレースでの負傷療養中のため前回と今回欠場しており、チャンスはない)、ランキング8位の4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)にもチャンスはあるが、4号車はトップから20点差(レースで優勝と同ポイント)で、この予選でポールを獲得しないと、チャンスはなくなる(優勝しても20点で、56号車がノーポイントだと同点になるが優勝数で56号車がチャンピオンになる)。

GT300:SUPER GT第7戦もてぎ終了時までの年間ランキング
順位 カーナンバー ドライバー Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 合計
1 56 藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 8 6 2 20 20 56
2 65 蒲生尚弥/菅波冬悟 6 8 5 20 11 1 51
3 11 平中克幸/安田裕信 15 20 5 1 2 43
4 52 吉田広樹/川合孝汰 20 5 8 8 41
5 61 井口卓人/山内英輝 15 8 11 7 41
6 55 大湯都史樹 4 11 4 15 4 3 41
7 55 高木真一 4 11 4 15 4 38
8 4 谷口信輝/片岡龍也 2 3 2 3 11 15 36
9 2 加藤寛規/柳田真孝 20 11 31
10 21 川端伸太朗/近藤翼 3 6 20 29
11 6 阪口良平/小高一斗 3 5 15 23
12 88 小暮卓史/元嶋佑弥 15 5 20
13 5 坂口夏月/平木湧也 11 8 19
14 10 星野一樹/石川京侍 6 1 6 4 17
15 18 小林崇志/松浦孝亮 15 15
16 96 新田守男/阪口晴南 8 7 15
17 360 青木孝行 1 11 12
18 360 大滝拓也 11 11
19 31 嵯峨宏紀/中山友貴 5 6 11
20 25 松井孝允/佐藤公哉 3 2 5 10
21 34 道上龍/ジェイク・パーソンズ 3 4 1 8
22 87 高橋翼/山田真之亮 5 5
23 7 荒聖治/山口智英 2 3 5
24 55 松下信治 3 3
25 9 藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ 1 1 2
26 30 永井宏明/織戸学 1 1
27 360 柴田優作 1 1

 そんな中で始まった午前中のフリー走行では逆転を狙うダンロップ勢が大活躍をみせた。トップタイムをマークしたのは、前戦、前々戦でセーフティカーのタイミングに泣いた61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、11号車 GAINER TANAX GT-Rがワンツーで、4位にも96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南、DL)が入っており、ダンロップ勢がかなりよさそうだ。

 3位に52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが入り、5位には6号車 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗組、BS)が入り、ブリヂストン装着車も好調さを維持している。

 ポイントランキングトップの56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは7位で、横浜ゴム装着車のトップだ。

 2020年シーズンのGT300予選1回目(Q1)は、Aグループ、Bグループの15台ずつに分かれて行なわれ、上位8位までが予選2回目(Q2)へと進む仕組みになっている。この予選に先駆けチャンピオンを争う55号車 ARTA NSX GT3にエンジントラブルが出て予選出走を取りやめた。これにより、55号車は日曜日の決勝レースを最後尾からスタートすることが確定した。

 Q1のAグループでは、序盤から荒れた展開になった。48号車 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/飯田太陽組、YH)がコースインしてすぐのコカ・コーラコーナーでスピンしてクラッシュ。走れないほどのダメージではなかったが、フロントまわりを壊してしまい、ピットに入り修復することになった。

 Q1のAグループでトップタイムをマークしたのは11号車 GAINER TANAX GT-R、2位は52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTとチャンピオンを争う2台が1位、2位で、3位は96号車 K-tunes RC F GT3、4位に56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが入り、チャンピオンを争う車両が順当に上位を占めた。このQ1ではチャンピオンを争う4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGは12位で、Q1落ちが決定し、この瞬間4号車のチャンピオン争いからの脱落が決定した。

 Q1のBグループでトップタイムをマークしたのは今シーズン2回富士スピードウェイのレースでポールを奪取している6号車 ADVICS muta MC86、2位にはチャンピオン争いで逆転を狙う65号車 LEON PYRAMID AMGとブリヂストン勢が1位、2位。3位はダンロップの61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTで、4位は2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組、YH)が横浜ゴム勢の最上位となる。

 予選2回目(Q2)では61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTと52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTの激しいポール争いになった。チェッカーラップに61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが1分35秒009というコースレコードに相当するタイムをマークし、ポールを獲得したかに見えたが、そのすぐ後ろで52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが1分34秒665と61号車のコースレコードをさらに0.344秒縮めるタイムをマークしてポールポジションをマークした。

 これで52号車は1ポイントを追加し、42点となりトップとの差を14点差に縮めることになった。2位はその61号車。

 3位は6号車 ADVICS muta MC86、4位は96号車 K-tunes RC F GT3、5位にランキング2位の65号車 LEON PYRAMID AMG、6位に11号車 GAINER TANAX GT-R、7位にランキングトップの56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rとなった。

 この結果、ランキング4位と5位がフロントローに並び、ランキング2位が5位から、ランキング3位が6位から、そしてランキングトップが7位からというチャンピオンを争う車両で下位の車両がフロントローに、2位、3位、1位が中段に並ぶという面白い順位になっている。決勝レースはGT300のチャンピオン争いの行方も含めた熱いレースになりそうだ。

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