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Friday, April 30, 2021

イタリア緩やかな解除始まり、イエローゾーンではレストラン・バールの屋外での飲食が可能に - Newsweekjapan

3か月半ぶりのレストランでの食事をトラジメーノ湖畔の店で 2021/4/30 photo: Naoko Ishii

 イタリアでは426日月曜日から、再び、イエローゾーンが戻ってきました。オレンジゾーン・レッドゾーンに比べて、規制が緩やかで、今年の42日までは、イエローゾーンであれば、バールやレストランで、午後6時までであれば、屋内でも飲食が可能だったのですが、ウンブリア州をはじめ、イエローゾーンとなったとたんに、感染が急増して、オレンジゾーン、レッドゾーンになる州が多く、イタリア全国で感染が拡大するという傾向が見られました。

 昨年2月から現在までのイタリアにおける現在の感染者数の推移を見ると、イタリア全土で約2か月にわたる厳しいロックダウンが行われた第一波の頂点の感染者数よりも、20214月現在の方が、感染者数がはるかに多くなっています。また、今年は44日日曜日であった復活祭前後の3日間はイタリア全土がレッドゾーンとなり、さらに、425日までは全国で、イエローゾーンなし、規制の厳しいオレンジゾーンとレッドゾーンのみであったにも関わらず、感染は減少傾向にこそあるものの、その減少は緩やかです。

 従来型よりも感染力が強い英国型、ブラジル型などの変異株の蔓延のため、従来のイエローゾーンでは、感染を食い止めることができないために、426日からの新たなイエローゾーンでは、5月末まではバールとレストランでの飲食は、屋外で、そして、同じテーブルでは4人までのみ可能で(同居している場合はその限りではない)、客同士の距離は1m以上となりました。また、夜間、午後10時から午前5時までは外出禁止令が出ていますので、客は、それまでに帰宅できるように店を出る必要があります。また、現時点では、61日から、午後5時から午後6時までは、屋内で着席しての飲食も可能となることとされています。

 わたしたちが暮らすウンブリア州は、1月16日以来4月25日まで、3か月以上もの間、オレンジゾーンまたはレッドゾーンで、原則として居住する市町村の外に出ることができず、バールやレストランでの飲食もできないという日が続いていました。

 バール・レストランでの飲食や居住する市町村の外への移動が可能となるイエローゾーンが、イタリアの多くの州で戻ってきたのは、4月26日月曜日だったのですが、テレビニュースでは早くもその前日の日曜日から、イタリア各地で、町に人があふれ返る様子が報じられていました。

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オルヴィエートのバールのテラス席からの眺め 2021/4/26. photo: Naoko Ishii

 せっかくだからと有給休暇を取って、わたしたちは月曜に久しぶりにオルヴィエートを訪ねました。3か月ぶりにバールでテーブルについて飲んだコーヒーはおいしく、なんだか感慨深いものがありました。バールでプラスチックのカップに入ったコーヒーを買って、外で飲んだことはあるのですが、それとは違うおいしさと豊かさがあるように思いました。月曜の晩の地元ニュースでは、月曜は本来定休日のレストランが多いにも関わらず、営業した店も利用した客も多かったという報道がありました。わたしたちは、今日、トラジメーノ湖畔のレストランで、久しぶりの外での夕食を楽しみました。(冒頭の写真)

 ペルージャを車で走っていると、屋外の散歩道や広場で、マスクなしに群がって話している若者たちを見かけることが少なくありません。けれども、月曜に訪ねたオルヴィエートでは、中心街では、外を歩いていても、皆がマスクをつけていましたし、崖下のトレッキングコースを歩いていたときも、近くをすれ違う際にはマスクをつける人がほとんどでした。また、今夜のレストランでも、店の人はもちろん、客もまた、食事の前と後にはきちんとマスクを装着していました。

 ワクチン接種がさらに進んで、大勢が接種済みという状況になるまでは、こんなふうに皆が気をつけて、感染が再び増加することないよう努めていけますようにと願っています。

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