ANAグループは、成田空港に駐機中の旅客機、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」を活用したイベント「レストランFLYING HON」を12月に開催すると発表した。機内で国際線の機内食と飲み物を提供する他、機内見学会を開催する。
同イベントは、新型コロナの影響で空港に駐機中の国際線機材を活用するため企画にされ、2021年5〜10月に計12回実施。これまでに約3300人が参加した。利用した人からは「旅行した気分やハワイに行った気分を味わうことができた」「ふだんはゆっくりと見る機会のない『FLYING HONU』を2機同時に楽しむことができた」「2回目の参加だが、毎回ワクワクする。3回目はクラスを変えて、また来る」といった声があったという。
今回は、ブルーのサンタ帽をかぶったスタッフが出迎える他、空港にはクリスマスツリー設置するなど季節感を演出する。
機内では、国際線で提供している食事や飲み物、アメニティキットを用意し、客室乗務員が実際のフライトのように“おもてなし”をする。コースは「ファースト」「ビジネス」「プレミアムエコノミー」「エコノミークラス」の4つを用意した。エコノミークラスでは、追加代金でプレミアムエコノミーの食事へ変更できる。
食事の前後で、もう1機の「FLYING HONU」の機内見学を実施。機内見学や2機を背景に記念写真の撮影などをできるようにした。
「FLYING HONU」は、ANAが成田〜ホノルル路線専用機として15年12月に発注したもの。1号機(登録番号:JA381A)は19年3月に、2号機(登録番号:JA382A)は同5月に受領しており、それぞれ19年5月、同6月にハワイ路線に就航した。
3号機(登録番号:JA383A)は20年4月に納入予定としていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で納入が延期され、10月16日に成田空港に到着した。
同機は10月13日(現地時間)にエアバスの製造工場がある仏トゥールーズで受領後、10月15日午後6時10分(同)に離陸、成田空港には10月16日午後0時55分(日本時間)に着陸した。
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3号機はハワイの夕陽をイメージ
「FLYING HONU」は、「空飛ぶウミガメ」を意味し、3機ともにハワイで神聖な生き物とされるウミガメ(ホヌ)をモチーフにした特別塗装が施されている。
機体のカラーリングは、1号機がハワイの空をイメージした「ANAブルー」、2号機はハワイの海をイメージした「エメラルドグリーン」、3号機はハワイの夕陽をイメージした「サンセットオレンジ」と全て異なる。機首の表情もそれぞれ異なっていて、3号機は長いまつげのあるぱっちりとした目が印象的だ。
ANAでは今回の3号機の受領をもって、予定していた3機が全てそろったことになる。
A380は、新型コロナの影響で20年3月よりホノルル路線の定期便運用から外れ、現在は国内を遊覧するチャーターフライトなどで使用される状態が続いている。成田〜ホノルル路線では、21年8月に2往復した以外では同路線に投入されておらず、3号機の就航時期については未定、今回のイベントでの活用も未定としている。
なお、エアバスは19年時点でA380の製造を終了することを発表しており、同型機の保有数が最多であるエミレーツ航空向けに数機を残す以外では最後の引き渡しとなった。
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