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Saturday, April 2, 2022

老舗洋食レストランで寄席 静岡、話芸で笑いに包まれ - 産経ニュース

老舗の洋食店で開かれた寄席。春風亭朝之助さんの話芸に会場は笑いに包まれた=2日、静岡市葵区
老舗の洋食店で開かれた寄席。春風亭朝之助さんの話芸に会場は笑いに包まれた=2日、静岡市葵区

老舗の洋食レストランでお笑いを一席-。静岡市葵区の繁華街にある「レストランフランセ」で2日、地元出身の落語家、春風亭朝之助さん(38)の寄席が開かれた。会場は、足場を組んだ手作りの高座から繰り出す朝之助さんの軽妙な話芸で笑いに包まれた。

レストランフランセの3階にある、こじんまりとしたスペースに軽快な出囃子(でばやし)とともに朝之助さんが登場すると、約50人の観客から拍手が上がった。最初の演目は、おでん落語「ぐつぐつ」。「地元の静岡に帰ると、おでんが食べたくなる。黒はんぺんが恋しくなる」と話す朝之助さんが「おでんたちにちょっと耳をそばだててください、聞こえてきませんか」と切り出す。煮立つおでん鍋の中で糸こんにゃくやイカ巻きなど具材たちの〝会話〟を披露し、そこかしこから笑いが漏れた。

静岡市在住の40代女性は「久々にリアルな落語を聞けた。落語家さんとの距離が近く臨場感もあって、とてもおもしろかった」と声を弾ませた。

洋食レストランと落語。「和洋折衷」ともいえる寄席を始めたきっかけは昨年秋。レストラン3階はかつて宴会場や貸会議室などに使用していたが、最近は空きスペースに。地元の店舗プロデューサー、小長谷敦史さんがレストランフランセの芦沢杏璃副社長から有効活用の相談を受けて文化的なイベント会場への衣替えを提案。寄席のほか、ジャズライブやワイン講座など文化事業を開催するようになった。

昨年10月の初回イベントは朝之助さんの兄弟子で真打ちの春風亭柳朝さんの寄席だった。その縁もあって今回は朝之助さんを招いた。小長谷さんは「今後も月1、2回のペースでいろいろなイベントを開きたい」と意欲をのぞかせた。

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