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Wednesday, June 1, 2022

薬局は客室とレストラン、たばこ店はカフェと客室…昭和初期の古民家3棟をホテルに再生 - 読売新聞オンライン

 埼玉県秩父市内に残る歴史的建造物を再生し、観光集客と地域の活性化を目指す取り組みが進んでいる。開発業者などが出資した企業と市が推進するプロジェクトだ。第1弾として、薬局やたばこ店、履物店だった古民家3棟が昭和初期までの外観を残したまま改修され、この夏、ホテルやレストランに生まれ変わる。

 再生されるのは、西武秩父駅に近い市中心部に残る、明治から昭和初期の時代に建築された「マル十薬局」と、昭和初期の「小池 煙草たばこ 店」「宮谷履物店」。3棟は「NIPPONIA秩父 門前町」として一つのホテルとなり、薬局の建物はフロントと客室5室、レストランに。2棟続きのたばこと履物店は客室3室とカフェの入った建物に改修される。レストランの料理は、航空会社の客室乗務員から料理人に転身し、東京都内でフランス料理店を経営する秋元さくらシェフが監修する予定だ。

 プロジェクトを担う「秩父まちづくり」には、西武リアルティソリューションズや三井住友ファイナンス&リースなどが共同出資しており、市とともに中心部の古民家の再生・活用や地域の歴史・文化を後世に伝える事業を進めている。

 秩父には養蚕と絹織物で栄えた時代の建造物が多く残る。街歩き用の着物の貸し出しや人力車の運行などに携わる業者は、「絵になる建物がそこかしこにある」と胸を張る。今回再生される3棟の周辺もレトロな雰囲気が漂うが、市は「秩父の顔にふさわしい街並みづくりにアクセントを与えるだろう」と期待している。

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