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Thursday, January 26, 2023

小諸本陣主屋をレストランに 藤屋、23年秋にオープン:中日新聞Web - 中日新聞

レストランに改装される小諸本陣主屋の外観=小諸市で

レストランに改装される小諸本陣主屋の外観=小諸市で

 善光寺(長野市)門前で、飲食店「ザ・フジヤ・ゴホンジン」とウエディング業を営む藤屋は今秋、小諸駅前にある江戸時代の旧宿場の建物「小諸本陣主屋(おもや)」(小諸市大手)を改装し、イタリアンレストラン「コモロ・ホンジン(仮称)」をオープンする。藤屋もルーツは本陣。十七代目の藤井大史郎社長は「小諸市ならではの魅力を、藤屋らしい表現で高めていきたい」と意気込む。 (吉田拓海)

 約三百年前に建てられ、加賀藩の前田家や、京都から公家を迎えた由緒ある小諸本陣主屋は、木造平屋で床面積は二百七十八平方メートル。かつては旧北国街道に面した宿場町にあったが、明治以降に二度移築された。一九九五年、移築先の佐久市の寺が小諸市へ寄贈。これまでは歴史資料館として公開されてきた。

 一方、江戸期に藤屋が営んでいた本陣も、参勤交代で加賀藩が定宿(じょうやど)にしていた歴史を持つ。藤井社長は「家には加賀の殿様にまつわる逸話も伝わる。旧北国街道には思い入れがある」と明かす。民間を交えた本陣主屋の活用を探る小諸市から歴史的な共通点などを理由に依頼を受けた藤井社長は地元の熱意に「自分もわくわくする気持ちが高まり、挑戦したいと思えた」と出店を決めた。

 藤屋と小諸市は今月二十三日、市内で新レストランのコンセプトを発表。大名を迎えた玄関など外観は保ったまま、ワインセラーやバーカウンターなどを備えた上質な空間に仕上げる。地元産食材を中心に扱う食事は三千円からの予定で、約八十席を用意する。

 改修費など総額は六千二百万円で、うち二千七百万円は国と市の補助金を活用する。市側もレストラン開業を駅周辺の活性化を生む起爆剤にしたい考え。小泉俊博市長は「藤屋さんは歴史と伝統を重んじる強力なパートナー。一日も早くオープンし、市に人の流れを生み出したい」と期待を寄せる。

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