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Tuesday, September 5, 2023

ローゼンケラー30日に閉店 福島市の老舗ビアレストラン 「最後までおいしい料理と安らぎを」 - 福島民報

「最後までおいしい料理と癒やしの時間を提供したい」と誓う小林さん
「最後までおいしい料理と癒やしの時間を提供したい」と誓う小林さん

 福島市のビアレストラン「ローゼンケラー」は9月30日で閉店する。ボリュームたっぷりの洋食メニューや国内外のビールをそろえ、長年親しまれてきた。店の小林篤子さん(69)は「長年利用していただいたお客さまに申し訳ない気持ちでいっぱい。最後までおいしい料理と心の安らぎを与えたい」と話している。

 アフターコロナで客足が回復する一方、ホールや厨房(ちゅうぼう)のスタッフ確保が思うように進んでいないという。作りたての料理にこだわり、小林さんは「スタッフが不足すれば料理の提供が遅れ、接客サービスに支障を来してしまう」と苦渋の決断に至った理由を明かす。

 同店の前身は1953(昭和28)年に、すずらん通り(現パセオ通り)に開店した喫茶店、丸上茶房(まるじょうさぼう)。コーヒーと名曲の喫茶店として知られた。1983年に市内栄町のひかりビル1階にある現在の場所に「ローゼンケラー」を開店し41年になる。店の運営会社の丸上茶房は10月末で事業を終える。

 福島大や福島医大の学生らがアルバイトで働き、社会経験を積んだ。東北電力に近く社員が「社員食堂」代わりに利用している。東北電力ネットワーク福島支社の山田文雄さん(53)は週に1度程度通う常連だ。「料理のおいしさに加え、店の雰囲気が良い。非常に寂しい」と残念がる。

 小林さんは「人と人とのつながりの大切さを知ることができた」と感謝している。

 日、月曜は定休。営業時間は午前11時30分から午後10時まで。問い合わせは同店へ。

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