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Wednesday, April 29, 2020

ボーイング20年1-3月期、2四半期連続で最終赤字 787は生産半減 - Aviation Wire

 ボーイングが現地時間4月29日に発表した2020年1-3月期(第1四半期)決算は、純損益が6億4100万ドル(約684億円)の赤字(前年同期は21億4900万ドルの黒字)だった。売上高は26%減の169億800万ドル、営業損益は13億5300万ドルの赤字(同23億5000万ドルの黒字)、年金や退職金給付の経費を除外した中核営業損益は17億ドルの赤字(同19億8600万円の黒字)と、大幅な減収減益になった。最終赤字は2019年10-12月期から2四半期連続となった。

2四半期連続で最終赤字となったボーイング=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 民間航空機部門は、売上高が48%減の62億500万ドルで、営業損益は20億6800万ドルの赤字(同11億7300万ドルの黒字)だった。737 MAXの納入停止と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が大きく響いた。キャンセル分を差し引いた純受注機数は50機(前年同期は149機)、受注残は5000機以上で、金額ベースでは3520億ドル相当となった。

 737 MAXの生産停止に伴い、異常製造原価として7億9700万ドル、737NG(次世代737)のフレームフィッティングコンポーネントの修理関連費用で3億3600万ドル、新型コロナウイルスの影響によるワシントン州ピュージェットサウンド地域の一時的な操業停止による異常製造原価として1億3700万ドルを計上したことで、1-3月期の営業利益率は-33.3%(前年同期は9.9%)に低下した。

 737 MAXの生産レートは、今年は低水準で再開して2021年には月産31機まで段階的に増産する計画。一方で、1月から生産中止になっていることで製造済みの737 MAXは約400機にのぼる。

 787の生産レートは、今年は月産14機を10機に引き下げ、2022年には7機に半減させる。777と777Xは、2021年に合せて月産3機に引き下げる。

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