【ニューヨーク=大島有美子】米航空大手のアメリカン航空が30日発表した2020年1～3月期決算は、最終損益が22億ドル（約2300億円）の赤字（前年同期は1億8500万ドルの黒字）だった。新型コロナウイルスの感染拡大で旅客収入が減り、収益を圧迫した。11年の経営破綻後、13年にUSエアウェイズと合併して再建してからは、四半期で最大の赤字幅となった。売上高は前年同期比20%減の85億ドルだった。原油安で燃料費は減ったが人件費の上昇などが響き、費用は8%増だった。
アメリカン航空は大幅赤字となった（4月、ワシントンの空港）=ロイター
「迅速かつ大胆に費用を減らす」（ダグ・パーカー最高経営責任者）として、4～6月期の1日当たりの現金流出（キャッシュバーン）を従来計画比3割減の5000万ドルまで落とす。旅客の輸送力は前年比で4～5月は8割、6月は7割減らすほか、早期退職と自主的な労働時間の短縮などで3万9千人分の人件費を減らす。
流動性のある資金は3月までに融資などで68億ドル確保したほか、政府支援も含めて6月までには110億ドルに増える見通しを示した。アメリカンは従業員の給与向けに補助金と融資で米航空会社で最大となる58億ドルの支援を受けることで米政府と合意している。さらに流動性確保のため別枠で47億5000万ドルの融資を政府に申請する予定だ。
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April 30, 2020 at 07:49PM
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新型コロナ:アメリカン航空、2300億円の最終赤字 1～3月期 - 日本経済新聞
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