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Saturday, April 11, 2020

「一生負け犬になる」かどうかの最終節。西澤明訓が放った強烈な輝き - Sportiva

1993年〜2019年Jリーグ
『私のMVP』〜あの年の彼が一番輝いていた
第6回:2005年の西澤明訓(セレッソ大阪/FW)

 筆者が取材したなかで最もショッキングなゲームとして記憶されるのが、2005年のJ1リーグ最終節セレッソ大阪vsFC東京だ。

長きにわたってセレッソ大阪の主軸として活躍した西澤明訓 12月3日、長居スタジアムで行なわれた一戦は、C大阪の初優勝がかかった大一番だった。

 当時、筆者はサッカー専門誌でC大阪の担当記者を務めており、複雑な気持ちで大阪に向かったのを覚えている。担当チームが優勝してほしいと願う一方で、本当に優勝してしまったら「大変なことになる」と怯えていたからだ。

「大変なこと」とは文字どおり、仕事が忙しくなってしまうということ。大量の原稿を書かなくてはいけなくなるし、優勝特別号も作らなくてはいけなくなる。まだまだ経験不足な当時の筆者にとって”キャパオーバー”は必至で、できることならその”大変な”状況は避けたいものだったのだ。

 この年のJ1リーグは、史上稀に見る大混戦だった。

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