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Thursday, April 2, 2020

「囲碁・一番長い日」本因坊戦リーグ最終一斉対局 井山裕太への挑戦者はだれか(内藤由起子) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

今や禁煙は当たり前だが

囲碁といえば、昔はおじさんたちがタバコを吸い、煙もくもくの中で打っているというイメージではなかったでしょうか。

私がこどものころ、昭和50年代はまさにタバコ天国。碁会所に打ちに行くと洋服や髪の毛はタバコの煙が焚き込められ、すごいにおいをさせて帰宅していたものでした。

棋士の写真でも、喫煙しているポーズが多くありました。

今ではそんな写真を見るとちょっと驚くくらい、対局室では禁煙というのが当たり前になっています。

対局室を禁煙にしよう。そんな動きが出てきたのが2000年を過ぎたころ。ちょうど端境期の話です。

橋本九段のタバコを結城九段が引っこ抜く?!

2002年5月、橋本昌二九段(故人・当時67歳)が対局中喫煙していたところ、結城聡九段(当時30歳)が橋本九段のくわえタバコを引っこ抜いた、という短い文章が囲碁誌に載っていました

最初、私はまさか、何かの冗談かと思いました。

まず、対局中といえば、休み時間に廊下などですれ違っても話しかけるのははばかれます。ましてや盤を前にしているときに、接触を試みるということ自体が信じられなかったのです。

さらに、橋本昌二九段といえば1994年から98年まで関西棋院理事長を務め、十段や王座などのタイトル経験もあるトップ棋士、大御所です。

まだまだ縦の関係が大事にされる世界で、30歳以上年齢が下の結城九段がそんな大胆なことをするのだろうか、と。

証言者もいた!

あるとき、「この話はさすがに大げさに盛っているのでしょう?」と結城九段本人に聞いてみると、

「いえ、本当です。タバコ、取りました」というではないですか。

橋本九段はヘビースモーカーだったようで、対局室内は禁煙と決まったのにもかかわらず、堂々と喫煙を続けていたといいます。

囲碁界の重鎮を相手に注意できる人もいなかった、ということが喫煙容認の既成事実として積み重なっていたのかもしれません。

その日、橋本九段の対局相手は、関西棋院所属ではなく、東京からきた日本棋院所属の若手。

橋本九段の隣で対局していた結城九段は、その若手棋士に申し訳ないという義憤から、成敗(?)に向かったというのです。

真面目で正義感の強い結城九段ならではの行動とはいえ、驚きましたね。

たまたまこの「結城九段の勇気(笑)のエピソード」が話題に上がり、私が「冗談かと思っていたけど、本当だった」と話したとき。

「あ、僕が対戦相手でしたから。目の前で見ていました」と山下敬吾九段が証言(!)したのです。若手棋士とは、当時24歳だった山下九段のことでした。

その碁に勝って、山下九段はタイトル獲得まで駆け上がった

橋本九段との一局は「棋聖戦最終予選決勝」でした。

この碁に勝った山下九段はリーグ入り。リーグ優勝し、挑戦者にまで勝ち上がり、そして、24歳で初の棋聖位に就いたのです。

山下九段にとっても、色々な意味であの一局は忘れられないものになったに違いありません。

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