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Saturday, July 18, 2020

リオのカーニバル、延期不可避 9月に最終判断―ブラジル - 時事通信ニュース

2020年07月19日07時12分

ブラジル・リオデジャネイロのサンバの名門エスコーラ「インペリオセハーノ」で花形を務めるベロニカ・リマさん(手前)(本人提供・時事)

ブラジル・リオデジャネイロのサンバの名門エスコーラ「インペリオセハーノ」で花形を務めるベロニカ・リマさん(手前)(本人提供・時事)

 【サンパウロ時事】新型コロナウイルスの影響で、世界的に有名なブラジルの「真夏の祭典」リオデジャネイロのカーニバルの来年2月中旬開催が危ぶまれている。主要エスコーラ(サンバチーム)は「新型コロナのワクチンなしでは開催できない」と主張。延期は不可避で、中止も辞さない情勢となっている。地元報道によると、中止あるいは延期となれば、要人の死去で順延された1912年以来となる。

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 ブラジルでは今年2月下旬のリオのカーニバルから数日後、最初の感染者が確認された。あっという間に拡散し、今月17日時点で感染者は約205万人、死者は約7万8000人と、米国に次ぎ世界で2番目に深刻な状況になっている。
 1日当たり4万人前後の新規感染者が報告される中、リオのサンバパレード統括団体は14日、「サッカーや自動車レースのF1などは観客なしでも開催できるが、密集なしのサンバパレードはあり得ない」(カスタニェイラ会長)との見解で一致。「ワクチンが開発されなければ、(来年)2月にイベントは行えない」と表明した。準備の都合上、9月に最終判断を下すという。
 リオに次ぐ人気を集めるカーニバル開催地であるサンパウロ、サルバドル両市も2月開催には懐疑的で、サルバドル市長は6月ごろへの延期を提唱している。
 ただ、カーニバルはカトリックの宗教行事であり、本来自由に動かすことはできない。市民にとって1年に1度の晴れ舞台でもあり、各エスコーラは既に来年に向けて始動している。
 リオの名門エスコーラ「インペリオセハーノ」で長く花形ダンサー「ポルタバンデーラ」を務め、自身も新型コロナに感染した看護師のベロニカ・リマさん(32)は「開催すべきかどうか、エスコーラ内の意見は真っ二つに割れている」と述べ、「少なくとも延期し、ワクチンが開発されなければ中止も考えるべきだ」と苦しい胸の内を明かした。

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