対戦成績を2勝2敗とした挑戦者の久保利明九段(左)(6日、神戸市中央区)
6日朝から神戸市のホテルオークラ神戸で指されていた第68期将棋王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第4局は午後9時24分、201手で先手の挑戦者、久保利明九段(45)が永瀬拓矢王座(28)を破り、対戦成績を2勝2敗のタイとした。勝った方が王座のタイトルを手にする最終第5局は14日、甲府市の常磐ホテルで指される。
永瀬王座が2勝1敗で防衛に王手をかけて迎えた第4局。戦型は久保九段が四間飛車、永瀬王座が居飛車の対抗形に。美濃囲いを完成させた挑戦者が左銀を繰り出し、歩がぶつかる。両者とも桂馬を端に跳ねるなど左辺で攻防が続き、互いの飛車角が入れ替わる派手な応酬となった。
永瀬王座は、と金をつくり先手陣の銀を1枚はがす戦果を得たが、久保九段は竜を自陣に引き付けて徹底抗戦。囲いを立て直した後で、竜を再び侵入。と金と2枚の竜で後手陣を崩しにかかる。
先手は竜2枚、後手は馬2枚を軸に攻めたり受けたりの難解な戦いが続いたが、先に敵玉に届いたのは永瀬王座。馬2枚を切り飛ばし、手にした金銀でじわじわと先手玉を追い詰めていく。
だが久保九段も粘って簡単には土俵を割らない。永瀬王座の攻めが甘くなった瞬間をとらえて後手玉に襲いかかる。すさまじい粘り強さを見せた久保九段が後手玉をつかまえ、フルセットに持ち込んだ。両者とも5時間の持ち時間を使い切る大熱戦だった。
解説の大橋貴洸六段は「終盤の大逆転だった。はっきり厳しい状況で、自陣に角や金や銀を打ち付ける久保九段の桁違いの精神力と勝負勘。驚きました」と語った。
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〈指し手〉
▲7六歩△3四歩▲1六歩△1四歩▲6六歩△8四歩▲7八銀△6二銀▲6八飛△4二玉▲6七銀△5四歩▲5八金左△3二玉▲3八銀△5二金右▲4八玉△5三銀▲4六歩△8五歩▲7七角△7四歩▲3九玉△9四歩▲9六歩△5五角▲4七金△4四歩▲2八玉△4三金▲5六歩△7三角▲6五歩△2二玉▲6六銀△3二金▲7五歩△7二飛▲7四歩△8四角▲7八飛△7四飛▲7五歩△7二飛▲8六歩△8二飛▲8五歩△5一角▲8八飛△9三桂▲9七桂△9五歩▲8四歩△同飛▲同飛△同角▲8一飛△7六歩▲5九角△8九飛▲9五角△同角▲8九飛成△6八角成▲5七銀△8八歩▲同竜△7七歩成▲8二竜△6九馬▲4一飛△4二銀引▲9一飛成△6七と▲4八銀△5八と▲8九竜△6八馬▲8八竜△7六角▲5九香△4八と▲同金引△6七角成▲5八金寄△7七馬引▲8一竜上△6六馬左▲6四歩△9九馬▲6三歩成△9八馬▲5二と△9七馬▲4二と△同金引▲6四歩△1五歩▲5七銀△7五馬左▲6三歩成△1六歩▲1八歩△6八歩▲7六歩△同馬▲6八銀△7五馬右▲7二竜△3五桂▲6七歩△6六歩▲3六歩△4七香▲3五歩△4九香成▲同銀△6七歩成▲同銀△同馬▲7五竜△5八馬▲同香△4七銀▲6六角△5九金▲2五角△3六銀打▲同角△同銀成▲3八銀打△4九金▲同銀△6八角▲4五竜△4六角成▲同竜△同成銀▲4八金△6九飛▲7五角打△4七銀▲3九香△4八銀不成▲同銀△4七金▲3八銀△4八金▲同角△4七銀▲5九金△4八銀成▲同金△1七歩成▲同歩△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△1七歩▲同香△1八歩▲3七銀打△同成銀▲同銀△3六銀▲3八銀△1九歩成▲同玉△3九飛成▲4六桂△2四香▲4二角成△同銀▲2八金△3一銀▲3四桂△1二玉▲1五歩△3七銀不成▲同銀△2七香成▲同金△4五角▲1八銀△1六歩▲1四香△1三桂▲4一竜△2二銀打▲同桂成△同玉▲1三香成△同香▲3四桂△3三玉▲4二銀△同銀▲同桂成△同金▲3四銀まで201手で久保九段の勝ち
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October 06, 2020 at 07:28PM
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久保九段が激闘制し最終局へ 将棋王座戦第4局 - 日本経済新聞
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