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Thursday, February 25, 2021

加藤浩次が担当しているTBSの2番組が終了へ 闇営業巡る反乱のツケか - livedoor

 TBSは、火曜19時のバラエティ「この差って何ですか?」と日曜深夜のサッカー情報番組「スーパーサッカー」の終了を相次いで発表した。いずれも加藤浩次(51)が司会を務める人気番組だ。番組終了の理由は“総合的な判断”とされているが、新編成を見れば一目瞭然との声が上がっている。

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 TBSが4月以降の新編成を発表した。「より多くの家族に届く番組を」をテーマとして、7年ぶりという大改編を行うという。

 長寿番組「噂の!東京マガジン」がBS-TBSへ移行し、「CDTVサタデー」の深夜枠での放送が終了、朝の情報番組「グッとラック!」が終了することはすでに報じられている。そこへ新たに発表された番組終了に首をかしげる業界関係者は多いという。民放プロデューサーは言う。

加藤浩次

「火曜19時の『この差って何ですか?』も終了するそうです。TBSはこれまで視聴対象を“ファミリーコア層”と呼んで、13〜59歳を想定してきました。しかし、4月以降は視聴者の若返りを図るため、新たに4〜49歳を想定することにしました。広告収入が減少している今、購買層を視聴者に想定することはどの局もやっていることです。しかし、『この差って何ですか?』が、この“新ファミリーコア層”から外れているとは思えませんね」

人気番組なのに

「この差って」は、言われてみれば少し気になる世の中の“差”を調べ、その理由を探るバラエティー番組だ。15年4月に日曜19時枠でスタートし、16年10月より火曜日に移動した。中でも、料理や家事の裏ワザは人気で、複数のムック本が出版されたほど。

TBS 現在の19時台

「MCには、日テレの朝の情報番組『スッキリ』で好感度を上げていた加藤浩次、同じく日テレ系の『情報ライブ ミヤネ屋』で宮根誠司を支える局アナとして人気になり、フリーになったばかりの川田裕美を起用しました。このコンビは好感度も高く、視聴率も他のバラエティ番組と比較してかなり高かった。ムック本が出たのもそのおかげです。番組内容も徐々に変化していますが、今も家族が楽しめる内容であることに変わりはなく、打ち切りになるような要因は見当たりません」

TBS 4月改編後の19時台

 川田アナが昨年、毎日新聞に寄稿した文章からは、番組終了など露ほども思っていなかったことがわかる。

〈「この差って何ですか?」のスタッフの皆さんとは、番組以外のことも気軽に相談できる関係です。(中略)周囲の方の温かさに感謝しながら、番組MCも来月4年目に入ります!〉(「毎日新聞」20年3月26日付)

加藤の2番組が同時終了

「同時に、TBSは日曜深夜のサッカー情報番組『スーパーサッカー』の終了も発表しました。こちらのMCも加藤で、サッカー好きの彼は01年から20年にわたり継続してきました。固定ファンがいる人気番組ですが、TBSのコメントは『長きにわたって貢献していただきましたが、総合的な判断ということで……』と、『この差って』と同様でした」

 加藤MCの番組が2つも同時に終了することを不可解に思う業界人は少なくない。彼は昨年末から、各局の特番MCを務めるほど引っ張りだこだからだ。具体的には以下の通り。

●12月28日「芸人報道 1時間SP」日本テレビ
●1月2日 「一般人、全員笑わせたら勝ち PIKOOOON!」フジテレビ
●2月11日「忌憚ナク蔵の満足度調査」テレビ朝日
●2月19日「快答!50面SHOW」TBS

「だからこそ、見えない大きな力が働いているのではないかと言われているのです。『この差って』が終了するのは、今春スタートする朝の情報番組『ラヴィット!』と大きな関係があるようです」

「グッとラック!」の後継番組「ラヴィット!」は、麒麟の川島明がMCを務めることが発表されているが、それがなぜ?

「川島をMCに決定するに当たり、TBSは吉本興業に大きな借りを作りました。そもそもは昨年10月、『グッとラック!』のテコ入れで、多忙なロンブー田村淳のスケジュールを空けて、メインコメンテーターとして起用したにもかかわらず、番組はわずか半年で終了することになりました。吉本としては顔に泥を塗られたようなもの。TBSは新番組に淳を使おうとしたものの断られ、ようやく決まったのが川島でした」

 なぜそこまでして……。

「裏番組『スッキリ』(日テレ)のMCが加藤だからです。19年、宮迫博之や田村亮など複数の吉本芸人の闇営業問題が発覚した際、彼は自身が所属する吉本への不信感から、経営陣に対し声を大にして批判しました。『今の経営陣が変わらないなら、僕は吉本を辞める』と公然と非難した。“加藤の乱”と呼ばれるほど、会社を口撃し、吉本のイメージは悪化しました。加藤は吉本と話し合いもしましたが、結局溝が埋まることはないまま、個人事務所・加藤タクシーを立ち上げ、吉本を離れた」

 吉本の経営陣も変わらなかった。

「経営陣にとって、今や加藤は“目の上のたんこぶ”でしかないのです。だからこそ、『スッキリ』のウラ番組に所属タレントを送り込んだようなんです。実際、TBSにおいて、吉本の発言力が強まっていることは、4月以降の編成を見れば明らかです」

 現在、加藤がMCを務める「この差って」の19時台の枠を、4月以降の編成を比べてみよう。

 4月以降、TBSの19時台からは加藤や有田哲平、爆笑問題など、吉本以外のMCはいなくなり、月曜から日曜まで全て吉本芸人が絡むことに……。

「大手事務所を離れるリスクって大きいんですよ。元SMAPの3人が独立した後、彼らのレギュラー番組が徐々になくなっていったのを覚えているでしょう。公正取引委員会が乗りだしてジャニーズ事務所に注意するまで発展しました。もちろんジャニーズは、彼らを出演させないよう圧力などかけていないと否定。実際は、テレビ局側が忖度した部分が大きいでしょう」

 現在、加藤のレギュラー番組は「スッキリ」以外に「人生最高レストラン」(TBS)や「がっちりマンデー!!」(TBS)がある。いずれもTBSである。

「番組スタッフとすれば、視聴率が悪くて打ち切りになるのならともかく、視聴率の良かった番組がなくなるのは納得がいかないでしょう。ところが、MC加藤が番組終了の最大の理由ということになれば、スタッフは逃げ出す可能性もある。加藤は前途多難であることは間違いないでしょう」

デイリー新潮取材班

2021年2月26日 掲載

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