女王陛下はどんな料理を召し上がったのだろうか。ロンドンのフランス料理店「ベラミーズ」を訪ねようと思い立ったのは、そのような単純な好奇心からだった。
貧富の格差が激しい街ロンドンで、最も高級でスノッブなのが、中心部のメイフェア地区。高級ブランド店やクラシックカーの展示場などが軒を並べ、世界の王侯貴族、映画スターやセレブ、大金持ちや成り金長者が集う。われわれサラリーマンには近寄りがたい一帯だ。
その真ん中にある「ベラミーズ」は、基本的に外食をしないエリザベス女王(95)が唯一、2度訪問し、私的な夕食を楽しんだレストランとして知られている。
秋も深まった2021年11月下旬、ここを訪ねた。
場所が場所だけに、さぞかし堅苦しいところだろうと覚悟するが、行ってみるとそうでもない。華やかな表通りから一歩入ったごく平凡な路地に面し、店構えも派手ではない。むしろ、若者に受けそうな少しかわいいつくり。高級レストランというより、気軽に入れるビストロの雰囲気だ。
店内は2部屋に分かれ、入ってすぐのところに、ワイングラスを傾けながら談笑できるカウンター席がある。その奥はダイニングスペースだが、ここにもカウンターが設けられ、食前食後に1杯ひっかけられる。つまり、気負いなく飲んで食べられる店なのだ。
女王がここを初めて訪問したのは06年。自らの80歳の誕生祝いだったという。16年には、長女のアン王女(71)、いとこのアレクサンドラ王女(84)とともに再訪した。
▼前菜 燻製(くんせい)うなぎのムース、セブルーガ・キャビア25グラム付き
▼メイン ウズラのロースト
当時の報道に残る女王の選択は、以上のようなものだった。
■うなぎのムースは黄金色…
からの記事と詳細 ( エリザベス女王が唯一、2度訪れたレストラン 選んだのはお手頃な… - 朝日新聞デジタル )
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