高級和牛の「神戸ビーフ」を扱う飲食店では緊急事態宣言が解除されたあと、徐々に客足が戻りつつあり、神戸ビーフの魅力を伝えるオンラインツアーを行うなど、新たな顧客の獲得にも力を入れています。
神戸市中心部の三宮のレストランには、年末を少しぜいたくに過ごしたいという客が神戸ビーフのステーキを味わいに訪れていて、徐々ににぎわいを取り戻しています。
この店など神戸市を中心に飲食店を展開する会社では、緊急事態宣言が出されたことし９月の売り上げは、去年の同じ月に比べておよそ１割減ったものの、今月は去年の同じ月と比べて６割程度増える見込みです。
奈良県橿原市から来た３０代の女性は「コロナ禍で我慢した時期があったので、年末くらいはお金を使おうと思いました。おいしかったです」と話していました。
こうしたなか、会社では新たな顧客獲得につなげようと去年１０月から、牛肉の購入とセットにして客に牛肉の魅力や調理法を教える１時間半のオンラインツアーを始めています。
ツアーでは、和牛を育てる農家を社員がコメントを交えて案内する動画を放映するほか、レストランにいるシェフが生中継で実際に神戸ビーフを使った料理を作って紹介します。
先月は２００人が参加していて、感染状況が落ち着く中で実際に店舗を訪れるリピーターもいるということです。
６歳の子どもと参加した金沢市の３０代の女性は「コロナ禍で感染しないよう慎重なところがあるので、店舗に行かなくても行った気分になれるのはよかったです。コロナが収束したら実際に食べに行きたいです」と話していました。
一方、新型コロナの感染再拡大に備えて、ビーフシチューなどの加工品の開発や通信販売にも力を入れていて、売り上げの増加につなげたい考えです。
店を運営する企業の橋本峻人財開発部長は「緊急事態宣言が解除されてから予約や問い合わせも増えてうれしい一方、新型コロナの感染状況で再び客足が一気に減ってしまう不安も感じている」と話していました。
からの記事と詳細 ( 神戸ビーフのレストランへ徐々に客足 オンラインで顧客獲得も｜NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp )
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