ウクライナの首都の名前を冠した「レストラン キエフ」が京都市東山区にある。ソビエト時代から約半世紀にわたってロシア、ウクライナ双方の文化の京都への橋渡しを担ってきた老舗だ。オーナー加藤幹雄さん(84)は「どちらの国にも大切な人がいる。胸が張り裂けそうだ」と事態の収束を願っている。(道念祐二)
店によると、京都市の呉服問屋の四男だった父、幸四郎さん(1992年死去)が満州(現中国東北部)でロシア語を学び、戦後に東京で料理店「スンガリー」を開いた。京都にも店を開こうとしていた1971年、京都市とキエフが姉妹都市提携したことが縁で「キエフ」と名付け、翌72年にオープンした。
ウクライナ発祥とされ、赤いビーツを使ったスープ「ボルシチ」やロシア宮廷料理が源流の肉料理「ビーフストロガノフ」が人気で、市民らに親しまれてきた。
91年にソ連が崩壊した後も店名を変えなかった。幹雄さんは「別々の国にはなったが『兄弟国』。旧ソ連地域の食べ物としての『ロシア、ウクライナ料理』だと考えている」と言う。
からの記事と詳細 ( 加藤登紀子さんの兄「胸が張り裂けそうだ」…京都のレストラン「キエフ」オーナー - 読売新聞オンライン )
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