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Friday, August 12, 2022

ディナーはお得!? 価格高騰で話題のハワイレストランの実情 #本田直之のハワイ新常識 5 - GOETHE

平常時は年に5ヵ月をハワイで過ごす本田直之さんが現地から情報をお届けする連載「#本田直之のハワイ新常識」。第5回は、軒並み価格が高騰しているというハワイのレストラン事情について。【過去の連載記事】

左:「Super Pho Waialae」のフォー、右:「ユッチャン コリアン レストラン」の葛冷麺。

ランチは1食2,500円と認識すべき。一方でディナーは意外にもお値打ち!?

数年ぶりにハワイに来た友人たちが、皆一様に驚くのがランチの価格の高騰である。

滞在中、必ず一度は食べに行くという人が多い「ユッチャン コリアン レストラン」のシャリシャリに凍った葛冷麺、ローカルにも人気の高いカイムキの「Super Pho Waialae」のフォー、パクチーがたっぷり乗ったあっさりスープが胃袋に沁みる「アサヒグリル」のオックステールスープ。どれも20%のチップをいれ、1ドル=135円で換算すると約2,500円くらいとなる。

ハワイで気軽に食べていたうまいランチメニューが軒並み値上がりし、そこに円安が追い打ちをかけているのだ。

トップシェフのディナーは、日本よりリーズナブルという事実

物価が高騰しているハワイだが、すべての飯が高いかというと、それは違うんじゃないかという気持ちでいる。#2で紹介した「ミロ・カイムキ」はプリフィックスメニュー5品がひとり88ドル。ワインのペアリング40ドルを合わせても2万円くらい。ハワイのトップレストランでもこの価格。日本であのクオリティの料理がこの値段で食べられる店は果たしてあるのだろうか。そう考えると、かなりのお値打ちだと思う。

「ミロ・カイムキ」で供される、ハドソンヴァレー産のフォアグラとパンケーキ。

そしてもう一軒、本誌のハワイ特集でも僕が紹介したカカアコの「バー・マゼ」。こちらも名だたる名レストランで働いた経歴を持つアメリカ系韓国人のシェフ、キー・チュンが作るおまかせメニューは、季節の前菜+4品でひとり150ドル。これには店のオーナーであり、レザーエプロンの名バーテンダーでもあるジャスティン・パークが作るカクテルのペアリングもセットになっていて、日本で出合ったことがない希少なディナーを堪能できる。

ロコに人気のカジュアル店もディナーはリーズナブル

またロコに大人気の美味い店の代表格「サイド・ストリート・イン」なら4人分はあろうかというキムチフライドライスが19.50ドルで、ポークチョップが29.50ドル、ガーリック枝豆が12ドル。ビールを1人2杯ずつのんで十分な量で、チップをいれても1人あたり3,000〜4,000円程度で足りてしまう。

僕が大好きな台湾料理の「Dew Drop Inn」なんかは、もう食べられない!というくらい食べて、ビールなどは持込みだけど、1人あたり20ドルちょっとと3,000円を切るくらいで昔とあまり変わっていない。

日本で美味しい鮨屋で酒を飲んだら4万くらいが最近のトレンド。それが2万そこそこでハワイのトップシェフたちの料理やうまい酒が味わえるのだから、逆にハワイの晩ごはんは安いんじゃないかと思えてしまう。

ロコに人気のカジュアル店は3,000円くらいでディナーが楽しめるところもあるし。

実際、僕自身はハワイに来るとあまりお金を使わなくなる。日本だと夜は会食や外食三昧とういう人も同じ気持ちになるのではと思う。

メディア的にはめちゃ高くなったみたいな方がニュースになるので、そういうイメージになっている。実際、朝ご飯とランチはそういうところもあるが、ディナーに関しては自ら足を運んで、何が本当なのか試してもらいたい。

高い、高いと嘆くばかりで美味しいレストランに足を運ばないのでは、せっかくのハワイ旅行が寂しいものになってしまう。何をもって自分が高いとするのか。ご自身の価値観で判断して、ハワイの食を楽しんでほしい。

【連載 #本田直之のハワイ新常識はこちら】

Naoyuki Honda
レバレッジコンサルティング代表取締役。オンラインサロンHonda Lab.主宰。ハワイと東京に拠点を構え、デュアルライフを実施。ハワイに関する著書や、近著に『パーソナル・トランスフォーメーション』。

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