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Sunday, October 16, 2022

包丁一本からの快進撃 世界を魅了するレストラン「NOBU」の原点:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 世界5大陸に高級レストラン「NOBU」を展開する松久信幸さん(73)は、日本料理を広めた立役者の一人です。1974年に包丁1本を携えて海を渡った後、ペルーやアラスカなどを経て、名優ロバート・デ・ニーロから共同経営を誘われて米国ニューヨークに初出店したのは94年。以後、主要都市に次々と進出して美食家やセレブたちを魅了し、その数いまや51店舗、2013年から参入したホテル事業では現在14カ所まで増えています。人気メニューの数々を、鮮魚の扱いに精通する日本の職人技に外国の食文化を融合させた「NOBUスタイル」と銘打ち、とりこになったハリウッドスターが広めた面もあります。まさに世界を股にかけた世界一有名な日本料理シェフ。コロナ禍が飲食業やホテル業に大打撃をもたらすなかで、どんな影響を受け、何を考えていたのか。一時帰国中、東京・虎ノ門の「NOBU TOKYO」で話を聴きました。

 ――国内では1998年に南青山で開業し、虎ノ門に移って16年だそうですね。

 はい。僕は基本的に毎月帰国して3日間はこの店に立ち、テーブルを回ります。最近ようやく、お客様の笑い声をBGMに食事するという僕の大好きな雰囲気が戻ってきました。とてもありがたく、うれしいことです。「高級店だから入りづらい」とも言われますが、そんなことないですよ。すし2、3貫でも食べに来て喜んでほしい。この気持ちは38歳の時、ロサンゼルスに初めて米国での自分の店「Matsuhisa」を開いた時から変わりません。

 ――自宅を構えるロサンゼル…

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