アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。千葉県君津市の『田舎レストランじんべえ』を訪れました。
田んぼの中にあった、アジフライのオアシス!
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が神奈川県から東京湾アクアラインを渡ってやって来たのは千葉県君津市の「MOTO MIXX School(モトミックス・スクール)」です。ここは山の中腹に切り拓かれた土地で、かつて教育の場として使われていた施設が閉鎖されて以降は荒れ地となっていたところ、一部施設の改修と跡地を整備し、未舗装のフィールドでバイクの練習ができるようになっています。アドベンチャーバイクのトレーニングプログラム「FUN RIDE TRAINING」などが開催されています。
今回はハーレー・ダビッドソンのアドベンチャーモデル「パン・アメリカ」オーナーを想定したミーティング「PAN AMERICA Spring Session 春のパン祭り」(略称:PASS)のテスト開催ということで取材にやって来ました。
参加者に楽しんでもらうためのプログラムは充実していて、コマ図やGPSを使うラリー的コンテンツもあれば、ご当地グルメや日帰り温泉、キャンプ、チェーンソーでスウェーデントーチを作るなど、用意されたミッションを自分で選択し、体験するというチャレンジコンテンツも用意されました。
取材兼テスト参加の筆者が選択したミッションはキャンプとご当地グルメ、房総半島ということで「アジフライ」を求めて走ったのです。なんと、モトミックスから数キロしか離れていないところに、友人から紹介された「アジフライが美味しい」店があったのです。
モトミックスやマザー牧場のある鹿野山を東側に降りて県道を少し走ると、店の看板を見つけました。しかし県道沿いには見当たりません。また別の案内表示があり、すでに空腹の筆者は田んぼの中の横道に突入し、200mほど走ってたどり着きました! 「磯源フィッシングパーク」と同じ敷地にある「田舎レストランじんべえ」です。
愛車のロードグライド(パン・アメリカではありません)を停めて店に突入します。日曜の昼近くだったので満席かと思いきや「お1人ならすぐにご案内できます」と、大して待たずに入店。席についてメニューを見ると美味しそうな海鮮料理が盛りだくさんです。
海鮮丼に刺身に煮魚そしてフライと、房総の海の幸オンパレードです。海鮮丼の「極み丼」に金目鯛の煮付けなど食べたいものだらけ、さらにどの料理も「アジフライセット」にできるとのことで、全く決めることの出来ない筆者です。
しかしここは「アジフライ」を主役にしなくてはいけないという使命感にかられます。「アジフライ」を追加セットでいただくのではなく、メインディッシュが「アジフライ」なのだ! と、妙な理屈をつけて店の人気ランキング1位「アジフライとちょい刺し定食」をお願いします。
海鮮丼も美味しそうだな~などと未練がましくメニューを眺めていると、思ったより早く料理が出てきました。
メインディッシュの「アジフライ」は2枚で付け合わせはキャベツにミニトマト、「ちょい刺し」は言うほど「ちょい」でもなく良いバランスです。ご飯とみそ汁、漬物がセットで「アジフライとちょい刺し定食」です。
まずはアジフライからいただきます。大きさは普通より少し大きめでしょうか。厚みもあります。サクサクの衣が良い感じです。身はフワッと食感で脂が乗っています。下味はうっすら塩味で、醤油も合いそうです。
そして「ちょい刺し」も新鮮です。この店は仲卸直営で南房総の漁港直仕入れの鮮魚が自慢なのです。人気メニューだけあってアジフライも刺身も美味しく、また訪れたくなる店でした。
次回は海鮮丼とアジフライのセットだな、とお腹がいっぱいで当初の妙な理屈をすっかり忘れた筆者は、アクアラインに向かって帰路につきました。
■田舎レストランじんべえ
所在地:千葉県君津市大野台420-2
営業時間:10時~16時、土日祝は21時まで(年中無休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110
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