深津慶造
駆除したシカなどをジビエ肉として特産品にする事業に取り組んでいる埼玉県横瀬町で、肉の加工場に併設されたレストランの営業が本格的に始まった。
東京都内のIT企業に勤めながら、町内でベンチャー企業「カリラボ」を運営している吉田隼介(しゅんすけ)さん(44)は昨年12月、町と包括連携協定を結び、町から紹介された猟師らが仕掛けたわなにかかったニホンジカなどを加工している。
レストランは、同町横瀬にある加工場「横瀬ジビエ製造場」に併設された。
全13席。ランチは毎月第2土、日曜日、完全予約制のディナーは毎月第2日曜日と奇数月の第2土曜日のみ営業している。
いずれも加工場で精肉したジビエ肉を使用。ディナーは町外でレストランを営むシェフを招き、ワインとペアで楽しむコース仕立てになっている。ランチは1500円、ディナーは1万1千円、1万6500円の2コースがある。
吉田さんによると、今年初めからこれまでに約60頭のニホンジカなどを加工している。加工した肉は東京都内をはじめ、県内外の飲食店などに卸している。
捕獲した獲物を放血させる「止(と)め刺し」から約30分以内で加工場に搬入できるという早さが、ジビエ肉としての質の高さを生む理由の一つといい、吉田さんは「決して安い肉ではないが、今のところ順調に回っている」と話している。
レストランの予約や問い合わせは横瀬ジビエ製造場のホームページ(https://www.karilab.co.jp/gibier/)から。(深津慶造)
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