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Wednesday, February 26, 2020

雪組トップ最終章へ 望海風斗&真彩希帆 退団会見 - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

 宝塚歌劇団雪組トップスター、望海風斗が10月11日の最終公演をもって退団することを発表した。トップ娘役、真彩希帆も同時退団。歴代屈指の歌唱力を有するコンビは「最後まで一緒に」と美しいハーモニーで集大成を見せる。

「人間性が役の中でただよう男役を目指してきた」と話す望海風斗=大阪市内のホテル
「最高にかっこいい、すてきな望海さんに最後まで寄り添っていきたい」と話す真彩希帆=宝塚市の宝塚歌劇団

 望海は2003年4月に初舞台を踏み、花組に配属。09年「太王四神記」や「外伝ベルサイユのばら」で新人公演主演を務め、14年に雪組に組替え。17年にトップスターに就任した。

 大きな転機となった作品に、16年「ドン・ジュアン」を挙げる。「これで辞めても悔いがないと思うくらい、毎日(役を)生ききった。それから常にどんな公演でも同じ感覚で挑みたいというきっかけになった」

 17年のお披露目「ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜」から、現在上演中の「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」(〜3月22日、東京宝塚劇場)まで、真彩とのコンビとしての成長も目指し、「手をつないで歩くというより、闘いながら走っていく感覚でずっとやってきた」。

 退団は19年「壬生義士伝」の公演中、「舞台袖からみんながキラキラと舞台に息づいている姿を見て心が震えた。尊いものを見ている感覚で涙が自然と流れ、ものすごく幸せな瞬間だった」ことなどから心を決めたという。

 入団17年。「小学生の頃から憧れて、何の疑いもなく宝塚に入ると思っていたので、宝塚しか頭の中にない。そういう世界に出合え、宝塚が大好きな人が集まって創り上げる世界の一員になれて幸せだった」と充実感をにじませる。

 一方の真彩は、12年に初舞台を踏み、花組に配属。14年に星組、17年に雪組に組替えし、望海の相手役としてトップ娘役に就任した。「いろいろな組を回って、じゃあ何組なんだろうと感じていた。雪組に来て、誰かたった一人の男役さんの相手役になる夢がかなった」と涙をあふれさせる。

 その望海は「花組の時から、いつも私が成長するきっかけを与えてくださる特別な方だった」と言い、「大好きで尊敬している方のお隣で、毎日必死に勉強させていただけ、神様ありがとう、望海さんありがとう、宝塚の皆さまありがとうという思い。望海さんの隣に居られることが、生きてきた中で一番の幸せ」と言い切る。

 そんな真彩に対し望海も「一緒に闘ってものすごい力を発揮してくれて、私一人では見えなかった世界が広がった」と感謝し、退団の日まで「まだまだもっとできるんじゃないかという気持ちを大切に一緒に成長し続けたい」と力を込めた。

 退団公演はミュージカル・シンフォニア「fff−フォルティッシッシモ−」〜歓喜に歌え!〜(上田久美子作・演出)とレビュー・アラベスク「シルクロード〜盗賊と宝石〜」(生田大和作・演出)。宝塚大劇場公演は7月17日〜8月17日、東京宝塚劇場は9月4日〜10月11日。

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