新型コロナウイルスの感染拡大により、経済的打撃を受けている業界が多くあります。
連載「サバイバーは上を向く」では、そんな逆境に立ち向かう人たちの奮闘をお伝えできればと思っています。
彼らの試行錯誤や考え方を広めることが、同じように苦しんでいる人たちの勇気や現状打破のヒントになり、さらには彼らを応援・支援する動きにつながれば幸いです。
今回オンラインで取材したのは、代々木上原にある人気フレンチレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作さん。
鳥羽さんは、自身の考案した料理レシピをTwitterで公開する企画「おうちでsio」をスタート! 大人気となっています。
「コロナショック」で多くが苦境に立たされている飲食店オーナーとして、鳥羽さんが考える“サバイブ術”とは? 異色のシェフの語る「愛の話」をお楽しみください。
〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉
おうちでsioが大反響。「“鳥羽さんのレシピ優秀”って言われるためにやってるんじゃない」
天野:
「おうちでsio」の広がり、Twitterで拝見してます!
鳥羽さん:
いま、こういうかたちで“料理”を求めてる人が多いんだなって痛感しますね。
フォロワーも9000人ぐらい増えたんですよね。
天野:
そんなに!
でも、フランス料理店であるsioが、家庭向けにレシピを公開しはじめたのはなぜなんでしょうか?
鳥羽さん:
「幸せの分母を増やす」ことが料理人の仕事だと思ってるからっすね。
天野:
幸せの分母…?
鳥羽さん:
俺らがレストランをやるうえでのビジョンです。料理を通じて、世の中の「幸せ」を増やしていく。
そのために「愛」を持ってお客さんを観察して、求められているものを想像するんです。
「おうちでsio」は、ほとんど家でしか食事できなくなったいま、“誰がつくっても、高い確率でおいしくできるレシピ”が求められている、と考えて始めたんです。
天野:
だからハードル低い焼きそばとかなのか…
鳥羽さん:
そう。レシピに“書かないこと”にも気を付けてるんすよ。
たとえば、Twitterのレシピを見て料理つくろうと思って、材料に「イタリアンパセリ」って書いてあったらどう思います?
天野:
「何それめんどくさ」ってなります。
鳥羽さん:
ですよね。僕はレシピに“余白を残す”ように書いてます。手に入りやすい材料にアレンジしてもらうの大歓迎。
「おうちでsio」は、「鳥羽さんのレシピ優秀だよね」って思ってもらうためにやってるんじゃない。
「どこにでもある材料でつくれる」「家にある調理器具でつくれる」「洗い物が少ない」…いろんな観点から、みんなのことを想像してるんすよ。
天野:
洗い物のことまで考えられてるんですね…!
酢豚のレシピで、セブンイレブンの肉団子が使われてたのにもビックリしました。
鳥羽さん:
いやいや、あれめっちゃうまいですよ!!!
肉団子をゼロからつくる細かいレシピを書いても、「幸せの分母は増えるのか?」って話なんすよ。
コンビニのものをアレンジしてもいいなら、普段料理しない旦那さんでもつくれますよね。
いま、「酢豚つくったら奥さんが喜んでくれてよかった」ってリプライをたくさんもらえてます。そういうのでいいんすよ。
天野:
「リプライ」で思い出したんですが、鳥羽さん、「おうちでsioつくってみた」っていうツイートに、全部リプライしてますよね?
鳥羽さん:
料理人の「愛」ゆえっす。
料理人は、料理を出して終わりじゃない。どういうふうに食べてもらえてるかを見届ける義務があるんです。
"レストラン" - Google ニュース
May 01, 2020 at 10:02AM
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売上が半減しても、幸せを増やしつづける。人気レストラン・sioは愛を忘れずサバイブする(新R25) - Yahoo!ニュース
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