資生堂は6日、未定としていた2020年12月期（今期）の連結業績予想について、最終損益が220億円の赤字（前期は735億円の黒字）になる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により空港免税店や百貨店などでの販売が大幅に落ち込む。今期の年間配当は前期実績より20円少ない40円を見込む。コロナの影響を見極めることが困難として、発表済みの今期業績と配当予想を5月に取り下げていた。
売上高は16%減の9530億円、営業損益はトントン（前期は1138億円の黒字）となる見通し。日本国内では渡航制限の影響などを受け中国を中心としたインバウンド（訪日客）需要が大幅に減少する。在宅勤務の浸透で化粧品需要が低迷することも響く。さらなる新型コロナウイルス感染症拡大による日本での緊急事態宣言発令や各国のロックダウンの可能性は織り込んでいないという。1ドル=108円、1ユーロ=120.7円、1中国元=15.3円を想定する。配当は中間期末に20円、12月期末に20円で合計40円とする。
併せて、魚谷雅彦・社長兼最高経営責任者（CEO）が月額基本報酬の30%を返納することなど役員の報酬減額も発表した。12月までの5カ月間に渡って実施する。
1～6月期の連結決算は、売上高が26%減の4178億円、営業損益は34億円の赤字（前年同期は689億円の黒字）、最終損益は213億円の赤字（前年同期は524億円の黒字）だった。店舗や工場維持費、休業中の従業員給与などコロナの影響に関する特別損失の計上も響いた。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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August 06, 2020 at 01:31PM
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資生堂の今期、220億円の最終赤字 年間配当は20円減の40円 - 日本経済新聞
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