アジア各国の優れたレストランを選ぶ「アジアベストレストラン50」は“食のアカデミー賞”ともいわれる国際イベントで、日本で初の開催地に佐賀県が選ばれた。開催日は3月24日。招待された各国の一流シェフや美食家、メディアなど約700人が集う中、食材や器、景観といった他の開催地にはない“佐賀らしさ”でもてなす。インバウンド(訪日外国人客)や海外への販路拡大につなげたい狙いがあり、地元佐賀のシェフや窯元、生産者も期待に胸を膨らませている。
■上位50位を表彰
アジアベストレストランは「世界ベストレストラン50」のアジア版として、イギリスの広告代理店が2013年から開いている。投票権を持った300人を超える審査員が、アジア各国の料理店について料理の質やサービス、社会的活動などさまざまな観点から評価して上位50位を表彰する。
19年3月、中国・マカオであった前回は、約20カ国の報道陣が詰め掛け、日本からは12店が選ばれた。東京都の日本料理店「傳(でん)」や、フランス料理店「Floril〓ge(フロリレージュ)」などが名を連ねた。1位は、シンガポールのフランス料理店「Odette(オデット)」が輝いた。
■日本らしさ表現
佐賀県は18年11月から、武雄市に加え、佐賀市や唐津市をアピールして誘致に取り組んできた。過去計7回開かれ、開催地はシンガポールの高級ホテル「カペラホテル」や中国・マカオの高級リゾート「ウィン・パレス」と、アジアを代表する観光大都市ばかり。県は、16年の有田焼創業400年事業や18年の肥前さが幕末維新博覧会の一環で「食と器」をテーマにした企画を展開しており、佐賀への関心が高まっていたことが誘致につながったという。さらに、武雄市の御船山など自然が織りなす景観や嬉野温泉、有田焼など“佐賀らしさ”が感じられる地域資源が豊富で、県産業企画課の担当者は「日本らしさが表現できる場所として評価されたのでは」と話す。メインの表彰式会場となる武雄市文化会館をはじめ、近隣地域で開く。
■「刺激ある場に」
アジアベストレストランを機に、食材や器などの地域資源に加え、佐賀県そのものの認知や評価を国際的に高め、新たなビジネスやインバウンド観光にもつなげる狙いがある。
佐賀ならではの“おもてなし”として、県出身や地元のシェフたちが佐賀の食材を使った創作料理でゲストをもてなす「シェフの晩(ばん)餐(さん)会(かい)」を予定している。地元シェフの一人として関わるKaji synergy restaurant(カジシナジーレストラン)の梶原大輔さん(39)=武雄市=は「権威のあるイベントが佐賀で開催されて光栄に思う」と喜ぶ。各国の料理人やメディア陣との交流に触れ「互いに刺激のある場にしていきたい」と意欲を見せる。晩餐会の料理は有田焼などの器に盛り付ける。有田町の窯元・李荘窯の寺内信二さん(57)は「友好関係を築き、アジアの一つの市場でつながりたい」と語る。
他にも、食材や器の生産現場などにゲストを案内するツアーを計画。佐賀市川副町でのりを製造販売する三福海苔の川原常宏社長(58)は「佐賀の素材を知ってもらうチャンス。生産者の思いを伝え今後のご縁につながれば」と期待を寄せる。昨年8月末の豪雨で被災した武雄市は、開催に合わせて市内外に復興をアピールするイベントを予定。市商工観光課の担当者は「復興の明るい兆しが見える一つのきっかけになる」と開催を待ち望む。
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