これを引きずることのないように、立て直しを図って迎えたい後半戦の日曜日。
こういう時は守りに入ってもあまりいいことにはならない。
無難に、展開が有利になりやすい先行馬で置きにいくような狙い方をするのではなく、攻めるところは攻めていく。
まずは日曜日の最初のレースは大事に入っていきたい。
2月23日(日)の対象レースは、
【重賞】
小倉11R 小倉大賞典(GIII)
東京11R フェブラリーステークス(GI)
【自信の1鞍】
東京8R 4歳以上2勝クラス
この3つ。
そんな日曜日の幕開け。
さて、まずはフェブラリーSに向けて・・・
A「今年のフェブラリーSは、もう夢でレースを見てしまったんだけどね。どの馬が勝ったのかがなかなか思い出せなくてね。」
B「どういうこと?」
A「答えを思い出してみようと思うんだけど・・ハッキリ思い出せなくて」
B「一緒に思い出してあげるから、どんな特徴の馬だったかいろいろ言ってみて」
A「左回りの重賞も勝っている馬で、過去に連勝しまくったことがある馬」
B「おー、それならインティやろ」
A「そう思ったんだけど、血統が地味な馬ではなかったんよ」
B「それならインティは違うわ。インティは鞍上がスターだけど、馬の血統はどちらかというと地味だからね」
A「そうなんよ。インティかなと思ったんだけど、なんか違うのよ。それに阪神とか京都でよく走っていた馬なんよ」
B「それならやっぱりインティやろー。関西馬だからね。京都でも阪神でも勝ってるし。その特徴は、もうインティ」
A「なんだかんだ西高東低だとは思うからね。たしかにインティだとは思ったんだけど、逃げて豪快に勝つような馬ではないんよ」
B「それはインティ違うわ。前回は控えていたけど、インティは逃げてナンボの馬やからね。逃げて結果残してきた馬やからね。インティは違うわ。他の特徴は?」
A「京都のなんとか月橋ステークスを楽勝したことがある」
B「それはやっぱりインティやろ。(2018年の)観月橋Sで5馬身ちぎって楽勝したことあるからね。もうインティで決まりやろ」
A「そう思ったんだけどね。なんかピンとこないのよ。それにイケイケドンドンでレースに使われて鍛えられたこともある」
B「それはインティじゃないな?。インティはほどよく間隔をあけながら、大事に使われているからね。インティ違うわ。他には?」
A「武豊が乗っている姿を見たことがある」
B「それはもう完全にインティやろ。インティは武豊とのコンビで結果を残してる馬やからねー」
A「そう思ったんだけど、武豊が乗っていた時よりも、いまの方がすごい走りを見せてるんよ」
B「インティじゃないわ。インティは武豊が乗るから、注目されるんよ。武豊が乗っていない時の方がすごい走りを見せてるなら、それはインティではないわ。あと何か決め手になるような特徴はなかったん?」
A「過去に東京競馬場でGI勝ったことがある。それに芝スタートも問題ない馬なんよ」
B「それは、さすがにインティやろ!去年のフェブラリーSを勝ってるんやからね」
A「インティかなとも思ったんだけど、インティではなかったんよ」
B「インティではなかったことをハッキリ思い出したんなら、もうインティは違うわ。それなら、先にインティやないって断言しといてくれよ」
■東京11R フェブラリーS(GI)
◎12モズアスコット
○2アルクトス
▲5インティ
注6ミッキーワイルド
△4タイムフライヤー
△7ヴェンジェンス
△16ワンダーリーデル
△9サンライズノヴァ
△10ノンコノユメ
【馬連流し】12-2.5.6.4.7.16.9.10(8点)
【3連複フォーメーション】12-2.5.6-2.5.6.4.7.16.9.10(18点)
ということで、昨年のM-1王者の漫才を見過ぎたせいか、頭の中であちらこちらに揺られたフェブラリーSの予想。
今年もやっぱりインティなのかな?という誘いに負けそうになる中で、
結論は・・・、◎モズアスコット!
新馬戦からの2戦だけ武豊騎手が騎乗。3戦目で勝ち上がると、その未勝利戦から渡月橋Sまで一気に4連勝。
2018年の春には、連闘で挑んだ安田記念で後方から鬼脚を発揮しGI制覇。
フランケル産駒という血統面の魅力もある。
今回で通算21戦目。矢作厩舎らしくレースにどんどん使って鍛えられている。
距離適性については、東京の芝1600m戦の安田記念を勝っている時点で、距離を克服できる下地あり。前走の根岸Sでダートも苦にしないことは証明済み。
もともと芝で走っていた馬で、ダート2戦目で芝スタートに不安なし。
ダート2戦目がGI挑戦になるとはいっても、芝GIを勝った馬で、ここでスピード負けするような心配も不要。
目標とされる側ではなく、インティを目標としながらレースを進められることが、戦略的にも優位になる。
東京ダート1600mへの適性の高さはメンバーの中で一番で、アドマイヤオーラ産駒の最高傑作だと思っている○アルクトスも、今回は積極的に狙いたくなる馬。
ただしGIでこのローテは少し割り引いて考えたい。休み明けでも走る馬のため、GIでなければ、この舞台なら頭から狙いたかった。一戦挟んでいれば、こちらを本命にしていたと思う。
■小倉11R 小倉大賞典(GIII)
◎6ヴェロックス
○13ジナンボー
▲3テリトーリアル
注4レイホーロマンス
△9エメラルファイト
△2カデナ
△11タニノフランケル
△12ドゥオーモ
【馬単1着固定流し】6→13.3.4.9.2.11.12(7点)
【3連単フォーメーション】6.13-6.13.3.4-6.13.3.4.9.2.11.12(36点)
能力が高いことは認めつつも「長い直線では分が悪い」とみている◎ヴェロックスが、小回り小倉のGIII参戦となれば、さすがにそれは禁じ手。
春のGIを意識したローテという戦略ならば、さすがにこのようなローテは組まないはずで、それでもここで使うのは、勝利へのこだわり以外考えにくい。
テクニックで決めに行くというよりは、力づくで決めに行くようなものだろう。
勝ち味に遅いタイプに映る成績からも、パンチに欠ける馬だと思っているが、周りの能力が違えば、さすがに話は別。
唯一刺客として警戒が必要だとすれば、敵は身内にあり。
金子さんが所有するもう一方のジナンボーは、この距離なら脅威になりそうで、ジナンボーが弾けた場合の逆転の可能性も踏まえた3連単フォーメーションをここでは組みたい。
【自信の1鞍】
■東京8R 4歳以上2勝クラス
◎8ジャストアジゴロ
○7コーカス
▲1アーチキング
注4グレンガリー
【馬連流し】8-7.1.4(3点)
【3連複】1-7-8 1-4-8(2点)
昨年の暮れの12月1日。中京でチャンピオンズカップが行われた日に、オメガパフュームとセットで、デットーリ騎手に手綱が託されていたのが◎ジャストアジゴロ。
あの時は、オメガパフュームからミルコ(M.デムーロ騎手)がおろされたみたいな話も出ていたが、そのあとの東京大賞典でオメガパフュームの手綱が戻り、キッチリと勝利を飾っていたシーンは見ている方も「良かった」と思えるような一戦だった。
オメガパフュームは去年のようにフェブラリーSに参戦することはなかったが、ジャストアジゴロが同日の東京8Rに参戦。
オメガパフュームと同じ馬主、厩舎、騎手、生産牧場というチームがここで組まれているところは素直に応援もしたいところ。
以前にサンデーレーシングのシルヴァンシャーにモレイラ騎手が跨ったときに、「馬がかなり変わった」という話を厩舎関係者から聞いたことがある。
それまではなかなか勝てなかった馬が、モレイラが乗ったことで、そのレースで勝てただけでなく、その後の急激な成長に繋がったという。
今は復帰に向けて調整中だが、昨秋の京都大賞典でも3着に好走していたように、一流騎手が跨ることは結果だけでなく、良い意味で競走馬にスイッチが入ることが一番の恩恵だと思っている。
今回の2勝クラスの東京芝2000m戦に出走する◎ジャストアジゴロにも似たような経緯を感じる。
オーナーはオメガの原禮子さん。社台ファームの生産馬は購入しているのに、ノーザンファームの馬は持たない主義を貫いているところが非常に興味深い方でもある。
新潟や中京というローカル回りから、東京に参戦するというところが今回のポイント。
オーナーが新潟馬主協会に所属していることや、前回は同じ厩舎に預けているオメガパフュームが中京のGIに挑戦していたために、最近は新潟や中京で使われていただけ。
こういうローカル回りの馬は、「中央では能力が足りない」と思われてしまうようなところもあるが、それは事情による。
もちろん勝って欲しいから、あえて相手が弱いローカルを狙っていきましょうという戦略をとることもないわけではないが、それはそれ。
このジャストアジゴロに関しては、ローカルに使っていた理由が全く違うはず。
さすがにミルコも、2勝クラスのここで勝って飛行機ポーズをとるようなことはしないだろうが、デットーリからのバトンで、この馬に乗れることをすごく楽しみにしていると思う。
日曜日は、まずは東京8Rで2勝クラスを勝てる力をつけてきた◎ジャストアジゴロを中心に狙いたい。
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February 22, 2020 at 07:57PM
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インティに揺られながら、行き着いたフェブラリーSの最終結論。 | 競馬サロン - UMAJIN.net
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