新型コロナウイルスの拡大が世界を一変させている。3月17日からロックダウンがはじまったフランス パリの様子を、パリ在住のカメラマン、松永学がレポートする。
カラフルなランチボックス
ロックダウンで、 パリの全レストランは営業停止。現在、3週間以上休業が続くなか、医療従事者を「食」で支える取り組みが始まっています。
Cafe Paradisはパリ9区にあるレストラン。サンドリーヌさん(オーナー)と小松孝子さんの2人のお店です。オープンは昨年12月5日、ちょうどフランス交通機関のストライキ突入の日で、いきなり打撃を受けたそうですが、その後、お店には常連客もつきはじめ人気店になっていました。
そんななかのコロナショック。3月17日からパリの全レストランが休業となりました。 Cafe Paradis がある地域はオフィス街なので、ほとんどの人がテレワークで自宅で仕事をしています。なので2人は営業停止の辞令が出てからはケータリングのみ展開しようと思ってましたが、ほかにできることは何かと考え、2週目を過ぎたあたりからボランティア活動についていろいろ調べたそうです。
そして始めたのが、新型コロナウイルスに感染した患者の治療にあたる医師や看護師のために美味しいものをつくること。
今、パリでは毎晩8時になると、医療従事者への感謝の気持ちを届けようと、多くの人が窓から通りに向けて拍手と声を上げています。2人はそれだけでは足りない、と気持ちがモヤモヤしていたのだとか。自身の命をかけて過酷な医療に携わっている人に、少しでも幸せな気分になってもらいたい思ったそうです。
そこで2人は飲食関係者とUberのコラボ企画に参加。 それは、医療従事者に無料でランチボックスを届けるというものです。規模が小さいレストランは大量につくることは不可能ですが、いくつかのレストランが協力することで、例えばひとつの病院に100個届けられるのです。
彼女たちの作る野菜中心のカラフルなベジタリアンボックスが、過酷な現場で働く医療従事者たちへの慰めに少しでもなってもらえたら嬉しい、と2人は言います。流通も止まっていて、なかなかいい食材が手に入らないのが現状らしいですが、口コミで頑張っている農家の方を見つけてコンタクト。飲食業界の人と人の繋がりは本当にすごいです。
最近は、ホームレスの施設でも食事が不足していると聞いているので、そちらにも手を差し伸べようと、とにかく、できる限り困っている人たちのために力になりたいと思っているそうです。
彼女らがこういったボランティアを行うのも、 レストラン休業中はフランス政府が従業員給与のおよそ8割を補償するなど、早期に具体的な補償を示したから。
そして、料理をしているときが一番元気になれるから。
ただただ人に喜んでもらいたいから。
街はロックダウンされ、2人には時間がいっぱいあるので、頻繁に料理のアイデアをだしあったりしているそうです。
Text=松永 学
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