新型コロナウイルスでレースが開催できない期間が続く中、インディカーシリーズの現役ドライバーたちがバーチャルレース「INDY CAR iRacing Challenge」で対決。その第6戦がインディアナポリス・モータースピードウェイを舞台にして開催され、スコット・マクログリン(チーム ペンスキー)が優勝した。
これまで毎週末開催されてきた同シリーズのバーチャルレースも、これで一旦区切られることになる。その最終戦の舞台に選ばれたのはインディ500の開催地としても知られる聖地インディアナポリス・モータースピードウェイだ。
今回は前日に予選が行なわれ、マクログリンがポールポジションを獲得。2番手には前回のサーキット・オブ・ジ・アメリカでインディのバーチャルレース初参戦ながら優勝を飾ったランド・ノリス(アロー マクラーレンSP)がつけた。
実際のインディ500では3列の状態でスタートを切るのだが、今回は他のレース同様に2列の状態でのローリングスタートとなった。
70周のレースが始まると序盤から激しいトップ争いとなった。2周目に入ったところでノリスがトップに立つが、スコット・スピード(アンドレッティ・オートスポーツ)とグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も首位争いに加わり、接近戦のバトルが繰り広げられた。
5周目に入ったところで7番手を走っていたアレックス・パロウ(デイルコイン レーシング with Team Goh)がポジション争いをしている際にホームストレートのウォールにヒット。これでスローダウンしていたところに後続が突っ込むマルチクラッシュが発生した。これにより最初のフルコースコーションが出された。
オーバルコースではレース中のフルコースコーションが複数回あることが予想されることもあってか、ここで早くも1回目のピットストップを済ませる車両もいるなど、それぞれ戦略が分かれる展開となった。
8周目にリスタートが切られると、速さをみせたのがインディ500優勝経験者でもあるウィル・パワー(チーム ペンスキー)だ。9周目にはレイホール、スピードを追い抜きトップに躍り出た。そこに一時は5番手までポジションを下げていたノリスが挽回し2番手に浮上。レース前半はこのふたりが集団から抜け出すスピードをみせ、周回を重ねていった。
20周を過ぎると1回目のルーティーンストップを行なうマシンが増えてきたが、レースをリードするパワーとノリスは32周目まで引っ張って同時に1回目のピットインを済ませた。
レース後半も両者によるトップ争いが続いたのだが、43周目にパワーが2度目のピットストップを敢行。変則的な戦略でゴールを目指した。一方のノリスも51周目に2度目のピットストップを行なったのだが、その直後にコース上でクラッシュが発生し2回目のフルコースコーションとなった。ここで約3分の1以上の車両が最後のピットストップを済ませた。
残り14周のところでレース再開となったが、その翌周のターン3でジョセフ・ニューガーデン(チーム ペンスキー)のスピンをきっかけに後続が次々と突っ込み、10台近いマシンが絡むマルチクラッシュが発生。事態収拾のため再びフルコースコーションが出された。
このクラッシュに佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も巻き込まれてしまい、そのままリタイヤとなった。
このコーションが出される直前にトップに立ったサイモン・パジェノー(チーム ペンスキー)を先頭に残り9周でレースが再開。インディカーiRacingチャレンジ史上で最も波乱に満ちた終盤戦に突入していった。
すぐさまレイホールがトップを奪うと、ノリスも加わった3台のバトルがスタート。残り8周のターン2では3ワイドの状態で進入していった。結果、一番外側にいたパジェノーがウォールにヒットにスピンを喫し、優勝争いから脱落した。
さらにレイホールも一瞬失速してしまったのかターン3までの間に順位を下げてしまい、代わりにオリバー・アスキューとパトリシオ・オワードが2番手、3番手に浮上。トップのノリスも含めてアロー マクラーレンSPがトップ3を独占した。
残り5周を切ると今度は同じチーム同士でのバトルが勃発した。サイドバイサイドの戦いがなんども繰り広げられたが、ノリスが意地でトップを死守。第5戦COTAに続いて2連勝を飾るかと思われた。ところが、ノリスは残り3周を切ったターン4で周回遅れでペースダウンしていた1台と交錯。マシンに大きなダメージを負ってしまい、トップ集団から脱落してしまった。
これで優勝争いはアスキューとオワードに絞られたかに見えたが、最終ラップでさらなるドラマと波乱が待っていた。
最終ラップのバックストレートでマクラーレンSPの2台がトップを争っている中にマーカス・エリクソン(チップ ガナッシ レーシング)が加わり、ターン3でイン側から2台まとめてオーバーテイク。大逆転でトップに浮上した。しかし続くターン4でトップ奪還を狙ったオワードと接触してしまい2台はスピンを喫した。
ターン4を抜けてトップに立ったのはアスキューだったが、ゴールまで200mを切ったところで後ろから追いかけてきたサンティノ・フェルッチ(デイルコイン レーシング with バッサー-サリバン)に接触されてしまう。
これによりトップでゴールラインを通過したのは最終ラップ突入時に5番手にいたマクログリン。インディのバーチャルレースでは2勝目となった。しかしながら、最後は異常な数と内容のアクシデントが起きてしまい、少々後味の悪いウイニングランとなった。
これでインディiRacingチャレンジは一旦終了されることになり、今後は実際のレースシーズン開幕に向けた準備が進められていくものと思われる。
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May 02, 2020 at 12:38PM
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インディiRacingチャレンジ“衝撃の最終戦”をマクロクリンが制す - Motorsport.com 日本版
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