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Saturday, February 6, 2021

丹波のレストランで淡路トラフグ提供始まる - 神戸新聞

 兵庫県丹波市柏原町柏原のJR柏原駅構内にあるレストラン山の駅で今年、トラフグの提供が始まった。海がない丹波でトラフグ? 「山の駅」なのに海の幸を提供するの? 店長の奥畑和也さん(52)は、にやりと笑う。「丹波の山にないものと、神戸市須磨区にないものを送り合うプロジェクト『I●(アイラブ)タンスマシリーズ』の第1弾です」。…どういうこと?(真鍋 愛)

■山の幸と海の幸…自慢の名産送り合い

 情報を整理しよう。まず、提供されるトラフグは、同県南あわじ市の福良湾で養殖された「淡路島3年とらふぐ」。奥畑さんによると、トラフグの養殖期間は通常2年だが、1年長く育てた「3年とらふぐ」は2年ものよりうま味が増し、体も大きい。また、同湾は潮の動きが速いため、身の締まり方がいいのも特徴という。

 3年とらふぐを山の駅に卸すのは、神戸市須磨区の鮮魚店「淡路屋」で、店主の東根学さん(52)と奥畑さんは中学校の同級生。プライベートで淡路屋から3年とらふぐや刺し身などを買った奥畑さんが、同店の魚の味にほれ込み、丹波の特産品と淡路屋の海産物を送り合う、共同プロジェクトを持ちかけた。

 シリーズ第1弾では、おせち用の丹波産黒豆と3年とらふぐを“トレード”。山の駅では、てっちりや白子のバター焼きなどの「とらふぐフルコース」として提供しているほか、4、5人前のてっさとてっちりが楽しめる、持ち帰りも用意した。

 今後は山の芋や黒枝豆、ウナギやイカナゴなどのやりとりを計画しているといい、奥畑さんは「山で海の幸を売り、海で山の幸を売るという新しいマーケットを、必死のパッチでつくり上げたい」と意気込む。

 フルコースは4人から。1人8800円(税込み)。持ち帰りは1万9800円(同)で、丹波市内は無料で配送する。利用日の10日前までに要予約。3月中ごろまで提供予定。

 山の駅TEL0795・72・4402(営業時間は午前8時~午後7時。火曜定休)

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