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Sunday, February 7, 2021

エストニアで出会った、持続可能な社会をつないでいくレストラン【世界を旅して見つける幸せ】 | コラム | カルチャー & ライフ - 株式会社三栄

こんにちは、MARIEです。

このコラムでは、色んな文化や価値観に触れたいという思いで夫婦で世界一周をしている私が、旅を通して感じたことや実際に足を運んだ素敵なスポットをご紹介。一緒に旅をしている気分になって楽しめたり、みなさんの生活がより豊かになるような情報をお届けしていきます。

3ヶ月滞在した中でも印象に残った、エストニアの首都タリンにある”サステナブル”なレストランをご紹介します。

タリンの中で旧市街は中世から残る建物が多い歴史を感じる街ですが、反対にここテレシキビはスタートアップ界隈が集まり、新しいレストランも多いタリンでもおしゃれなスポットです。

入り口の大きいFotografiskaのロゴが目を引きます。

中には美術館・カフェ・雑貨・レストランが入っていて、一階には本やFotografiskaオリジナルグッズも売っています。

ロゴが入ったボトルやお菓子など、お土産に買いたくなる商品もたくさん。

横にあるカフェには美味しそうなデニッシュやケーキが並んでいます。

私はヴィーガンサンドウィッチをいただきました。

タリンのレストランには大体ヴィーガンメニューがあります。ヴィーガンサンドというと「ただ野菜を挟んだだけ?」と思いそうですが、こちらはマッシュルーム・トリュフ・ヴィーガンチーズ・オニオンジャムをもちもちのパンで挟んだ満足感たっぷりの一品。こんなサンドウィッチが日本でも売っていたら嬉しいな〜と思うくらいお気に入りになりました。

そして最上階にあるレストランが今回のイチオシ。

今回は夜に行きましたが、ランチタイムも眺めがよくて気持ちよさそうでした。

Fotografiskaは写真の力を使い社会にポジティブな影響を与えることを大切にしていますが、芸術だけではなく私たちが毎日している「食べる・飲む」という行為においても疑問を投げかけています。

このレストランでは地元で食材を調達し、環境への影響を考慮して影響の少ない食材に焦点を当て、食品廃棄物を最小限に抑えています。

残った最小限の生ゴミはコンポストに入れ、食材を提供してくれる農家や、ハーブを栽培している近隣のレストランの手へ渡るなどの工夫も。使用済みのオーブン皿はパントレイとして、ワインの空き瓶は花瓶として使われたりと食材以外も持続可能なサイクルを大切にしています。

そんな持続可能な社会を軸にしたレストランでいただいたメニューをご紹介します。

まず出てくるのはFotografiska特製のパン。

添えられたホイップバターとよく合います。エストニアのレストランで出てくるパンはどこも美味しいのでメインが出てくる前にパンでお腹いっぱいにならないように注意が必要です…!

スモークヨーグルトでできたサワークリームが乗ったカクテル「キャロットケーキ」など珍しいカクテルもあり、ついついお酒も進んでしまいます。

一番印象に残っているのが玉ねぎのタルトタタン。

コンポストの山は160〜170度の内部温度になるので、その熱で焼いた玉ねぎがこだわりだそう。黒にんにくソースが絡んで濃厚な味わいです。タマネギの皮はコンポストされて、生ゴミとして終わらずに次の命が育つための土へと繋がります。

メインはお肉かお魚が選べるのでサーモンをいただきました。予約すればヴィーガンメニューも用意してもらえるそう。脂の乗ったサーモンとバジルソースがよく合います。

最後はカモミールミルクに浸ったサクサクのアップルクランブルとソルベが乗ったデザート。焼きりんごがシャリシャリでミルクはまろやかで、最高のバランスです。

食後にはハーブティーを。急須で出てくると日本を思い出してホッとします。

美味しさはもちろん、食事を通して持続可能な社会作りを考えさせてくれるレストラン。私も自分で料理をするときの食材はなるべく地元のものを選んだり、ゴミを出さずまるごと使うように改めて気をつけていこうと思いました。

皆さんも小さなことから、サステナブルな習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

text:MARIE

モデルとしてショーや広告などで活動。イタリアやシンガポールでもモデル活動をしたことがあり、旅行も含め訪れた国は11ヶ国。今年は夫婦で世界を旅しながら日々の暮らしや感じたことを発信している。自然と動物が好きで旅をしながら環境に優しい生活を取り入れ中。 instagram / YouTube

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