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Monday, March 14, 2022

遊園地のレストラン、分身ロボが案内 外出困難者が遠隔操作 和歌山 - 毎日新聞 - 毎日新聞

子供たちと会話をするオリヒメ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、竹内之浩撮影 拡大
子供たちと会話をするオリヒメ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、竹内之浩撮影

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」内のレストランで、障害や病気などで外出が難しい人が遠隔操作する分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」によるサービスが始まった。同園は「オリヒメを通じて外出困難者の社会参加を進めたい」と期待を込める。

 レストラン「ジャンボ」前では、人間の上半身をかたどった高さ23センチのロボットが入店案内や混雑時の整理券発券案内などを行い、興味を示した子供らと会話も楽しんでいた。

 オリヒメは「オリィ研究所」(東京都)が開発。カメラとマイク、スピーカーが装備されており、インターネットを通じて自宅などからパソコンやタブレットなどで操作する。顔や腕が動き、カメラで相手の様子が見え、スピーカーやマイクを通して会話もできる。

 研究所は2021年6月、東京でオリヒメが案内や接客をするカフェを開設した。更に群馬県庁内のカフェなど全国約10カ所で、研究所がリースしているオリヒメが受け付けや販売補助などを行っている。オリヒメを操作する「パイロット」の登録者は全国に約70人いるという。

 一方、同園は17年から障害のある子どもとその家族を無料招待するイベントを開くなど、障害者支援に取り組んできた。「ジャンボ」でのオリヒメの勤務は、平日の午前11時半から2時間。パイロットには6人が登録している。

 その1人、福岡市の臼井美嘉さん(40)は心臓の病気で外出しにくいため、研究所が開設する東京のカフェなどでパイロットを務めてきた。「毎日ワクワクの連続。社会で活躍できる場が持てた。お客様の喜ぶ顔が一番うれしい」と話す。同園での仕事については、「園内での過ごし方を提案できるスキルと知識を身につけ、お客様に最高の一日を過ごしていただけるお手伝いをしたい。そちらに行ったことはないが、ここで頂いた給料で訪ねたい」と抱負を述べた。【竹内之浩】

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