一人予約やスループレーの普及により、このところゴルフ場のレストランの利用方法が変化してきたという話も聞きますが、ハーフラウンド終了時点で1時間程度の休憩があり、そのタイミングで昼食を提供するゴルフ場が今でも主流であることは変わりません。
ゴルフ場のレストランは高いと文句を言いながらも、1杯1500円のカレーと1杯700円の生ビール中ジョッキで2000円以上の金額を使っているゴルファーが多いのではないでしょうか。
ただ、レストランの飲食代を少しでも節約しようと知恵を働かせているゴルファーもいるようです。ゴルフ場関係者にレストランで困るお客さんの行為を聞いてみました。
「レストランにアルコール類や缶コーヒーの持ち込みをされるお客様がいらっしゃいます。そのような行為を見つけた場合、ただちにご遠慮いただいております」
このゴルフ場はアルコール類をコース内に持ち込むことは容認しているものの、それをレストランにまで持ち込むのは困るとのこと。
「お客様の中にはクーラーボックスの中にビールやアルコール類をガンガンに積み込んでくる方もいます。ウチのゴルフ場はコース売店も無人ですし、自動販売機で購入できるお酒の種類も限られますから、お酒やドリンクの持ち込みは容認しています」
「ただし、レストランではアルコール類やコーヒーを提供していますから、持参したドリンクをレストランに持ち込むのはご遠慮いただいております」
確かにドリンクの持ち込みを容認してしまうと、食事の持ち込みも容認しなければならなくなります。そうするとレストランが無法地帯になってしまいます。
ビールはコンビニエンスストアで購入すれば500ミリリットル280円前後なのに、レストランでは冷えたジョッキで提供されるにせよ700円前後するので持ち込みたくなる気持ちも分かります。
コーヒーに関しても1杯450円の金額は出せないけど、食後にコーヒーを飲みたいという人がいるのでしょう。
ただ、そこはさすがに大人のマナーとして持ち込みはせず、食事を終えてからレストラン以外の場所で楽しみましょう。
それ以外にレストランで困るのは、スタート時間ギリギリまでお酒を飲む人です。
「お酒を飲んで楽しい気持ちになるのは分かるのですが、スタート時間を守っていただかないと他のお客様のご迷惑になりますから、スタートの10分前にはティーイングエリアに到着するように準備していただけると幸いです」
一方で、ゴルフ場側の料理の提供が遅くなり、スタート時間ギリギリになってしまうこともあるそうです。
「ゴルフ場はどんなメニューであっても限られた時間の中で提供しなければならないのですが、たまに追いつかなくなることがあります」
「なぜ追いつかなくなるかと言いますと、まずドリンクの注文がたくさん入ったときです。スタッフの数は限られていますから、ドリンクの注文がたくさん入るとホールスタッフが忙しくなります」
「さらにつまみの注文がたくさん入ると、厨房のスタッフも忙しくなります。そのタイミングでメインの食事の注文が入ると同時に、別のグループからドリンクとつまみの注文がたくさん入るとレストランはてんやわんやになります」
「そういう状況になりやすいのは大きな会社のコンペなどです。お客様は自分でお金を払わなくていいときはたくさん注文されます。そのような注文が続くと追いつかなくなり、お客様からお叱りを受けることがあります」
「ただ、けっこう強くお叱りを受けても、お客様はゴルフをしに来ていますから、後半9ホールのプレーを終えると昼食時のことはそんなに覚えていないんですね」
「スコアがよかったりすると『あー、楽しかった』とおっしゃってくださいますから、そのあたりは大目に見てもらっているところがあるかもしれません」
レストランのスタッフがお客さんに困ることもあれば、ゴルファーがレストランのスタッフに困ることもあるので、お互いさまといったところでしょうか。
近ごろはレストランのスタッフが足りないのか人件費削減なのか分かりませんが、配膳ロボットを導入するゴルフ場が増えています。
近い将来、注文もタッチパネル式になり、ドリンクや料理の提供はすべてロボットが行い、レストランでスタッフと顔を合わせない時代がやってくるかもしれません。
からの記事と詳細 ( いくら高くてもアルコール類の持ち込みはNG! レストランスタッフが遭遇した困ったゴルファー - e!Golf(イーゴルフ) )
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