5月26日から営業を再開した「レストランひらまつ 広尾」
レストランやホテルを運営するひらまつ<2764>が、2020年3月期に2400万円の営業赤字(2019年3月期は7億4000万円の黒字)を計上しました。新型コロナウイルスの影響と不採算店の2店舗を退店した影響で、売上高が98億8700万円(前期比9.7%減)に留まったため。更に収益性が悪化した9店舗に対して19億7500万円の減損損失を計上し、純損失額が19億5300万円(2019年3月期は7500万円の黒字)となりました。
これを受けて、ひらまつは経営陣を刷新する新体制を打ち出しました。新社長に元マクドナルドの執行役員・遠藤久氏が就任しました。ひらまつ現社長の陣内孝也氏は執行役員となります。CFOにはタリーズコーヒージャパン(本社:東京都新宿区)の設立に関わり、ナスダック上場へと貢献した北島英樹氏が就任します。
ひらまつはホテル事業への本格進出を果たしてから、業績の伸び悩みが鮮明になっていました。新型コロナウイルスのパンデミックを機に、事業計画の大幅な見直しを迫られる可能性があります。
この記事では以下の情報が得られます。
・新型コロナウイルスがひらまつに与えた影響
・苦戦するホテル事業
非常事態宣言でレストランは2億3000万円の売上減
ひらまつは3つの事業が柱になっています。レストラン、ウエディング、ホテルです。新型コロナウイルスが与えた損失額は4億3600万円。そのうち、レストランが2億3000万円、ウエディングが1億7100万円(66組が延期、またはキャンセル)、ホテルが3500万円となっています。
非常事態宣言の時期に結婚式を予定していた婚礼客は、今年の秋に延期するのが一般的なパターンです。非常事態宣言が解除され、夏を目途に終息を迎えたとすれば、ウエディング事業の戻りは早いものと予想されます。影響が大きく出るのは主力のレストランと、資金調達を重ねて全国に建設を進めていたホテルです。
ひらまつのようなディナーレストランも、居酒屋と同じようにコロナ終息後も大苦戦が予想されます。下の表は2020年の業態別外食月次売上の推移(日本フードサービス協会)です。外食全体でみると、4月の売上は60.4%。ファーストフードやファミリーレストランなどの日常食業態は影響が小さかったといえます。落ち込みが激しかったのが、居酒屋とディナーレストランです。
■2020年外食売上高
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | |
全 体 | 101.9% | 104.8% | 82.7% | 60.4% |
ファーストフード | 103.5% | 109.8% | 93.1% | 84.4% |
ファミリーレストラン | 100.2% | 102.0% | 78.8% | 40.9% |
パブレストラン/居酒屋 | 101.0% | 94.5% | 56.7% | 8.6% |
ディナーレストラン | 102.3% | 97.4% | 59.5% | 16.0% |
喫茶 | 101.3% | 98.9% | 75.3% | 27.6% |
その他 | 95.0% | 86.5% | 61.7% | 49.8% |
ディナーレストランの売上は、かつての水準まで戻らないとする見方が大半です。レストラン経営者の多くは、終息後の売上を平時の60~70%で見込んでいるとの声が聞こえてきます。大口顧客となる企業宴会も経費削減で減退することは必至。売上追求型から利益重視の経営へと軸足を移さなければなりません。難易度が高く、改革や実行に時間がかかるものと予想されます。
そして、鬼門となるホテル事業。ひらまつは三重県の伊勢志摩や静岡県の熱海、沖縄の宜野座などリゾート地を中心にホテルを出店しています。客室は伊勢志摩が8室、熱海が13室、宜野座が19室と極めて少数。宿泊料は1室10万円を超えます。
新型コロナウイルスにより海外・国内観光客の移動が制限され、世界中のホテルが大打撃を受けました。この時期、ひらまつのホテルは3月18日にオープンした京都を除いて、4件が稼働していましたが、損失額は3500万円と軽微です。
ひらまつホテルは平時にどれくらい稼いでいたのでしょうか。コロナの数字をもとに売上と客室稼働率を推測してみます。4ホテル合計の客室数は60。客室単価を10万円と仮定します。31日フル稼働すると、60室で1億8600万円の売上となります。
新型コロナウイルスの影響により、2020年3月のリゾートホテルの客室稼働率は24.5%(観光庁)でした。
仮にひらまつのホテルも同程度だったとすると、60室の稼働率24.5%で売上は4500万円。3500万円が新型コロナウイルスの影響でキャンセルになっているので、平時の3月の売上は4ホテルで8000万円となります。客室単価10万円で客室稼働率に直すと43%ほどとなります。
やや近い形態の「星のや京都」(客室数27室)は単価8万3000円で3月(2018年)の稼働が90%、売上が6200万円。「星のや軽井沢」(客室数77室)は単価6万6000円で稼働は71.7%、売上は1億1200万円です。
ひらまつのホテル事業は新型コロナウイルスのパンデミック前から低迷していた可能性が高いです。
シャープがコロナ対策で不足する「N95」マスクを作らない理由
2020-04-20新型コロナウイルス感染症の拡大で、医療機関ですらマスク不足に悩まされる事態に陥っている。とりわけ深刻なのはN95マスク。政府も深刻なマスク不足を受けて新規参入を呼びかけている。これに応じたのがシャープ。だがN95マスクは生産しない。なぜか。
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June 05, 2020 at 03:50AM
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レストランひらまつが赤字転落、元マクドナルド執行役員が新社長に - M&A Online
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