国際テクニカル調理製菓専門学校(宇都宮市)の学生が中心となって調理から接客、運営まで行う「学生レストラン」の〝営業〟が11年目を迎えた。未来のシェフやパティシエが、本物のお客さまを前にサービスすることでプロ意識を高め、現場で役立つ力を養うことが狙いだ。学生レストランを支援する登録者数は約2000人を数えるなど、地域住民から愛されるイベントに成長している。
学生レストランは平成24年に始まった。地元産を中心に四季折々の食材を使った和洋中の料理のほか、パンや焼き菓子、スイーツを提供している。学生は反復練習で身につけた技術を実践で磨くだけでなく、接客も経験することでシェフやパティシエとしての総合力を身に着ける。開始当時、県内では同様の取り組みを行う学校は珍しく、注目を集めたという。
平成30年11月にはファッションビル「宇都宮PARCO」(現在は閉店)、令和元年8月にはレジャー施設「那須りんどう湖レイクビュー」(現・那須高原りんどう湖ファミリー牧場、那須町高久丙)で、〝出張学生レストラン〟を開くなど、企業とのコラボレーションも積極的に実施。多い年で2週間に1回開かれ、約6000人の来場客が訪れていた。
新型コロナウイルス禍の現在も、座席数を減らすなどの感染防止対策を十分にした上で、回数を大幅に減らして事前予約制で行っている。
25日に同校で開かれた学生レストランでは午前、午後の2回で計約60人が来店し、伊佐木油焼きや牛肉100%ハンバーグステーキ、福建炒飯をメーンメニューとする和洋中料理を堪能した。
厨房で調理人とホールスタッフとの間に立って料理の提供状況を把握する役割を担った同校2年、鈴木友翔さん(19)は「前菜を食べ終わる頃合いについて、ホールスタッフとの連携がうまくいかず、メーン料理を出すタイミングが遅れてしまった」と反省していた。
同校の小林芳靖校長は「多くの学生にとって、プロになるための気づきを得るよい機会となった。教育していただいたお客さまに感謝します」と満足そうだった。(鈴木正行)
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