(CNN) 中国四川省楽山市のレストランで、今から1億年前の恐竜の足跡が発見された。
この足跡は、レストランで食事をしていた観察眼の鋭い客が、店の中庭で発見した。古生物学者で中国地質大学の准教授でもあるリダ・シン氏によると、そのレストランで発見された複数の石のくぼみの中に、白亜紀初期に生息していた2頭の竜脚類の足跡が含まれていたという。
シン氏のチームは16日、3Dスキャナーを使ってこのくぼみが恐竜の足跡であることを確認した。
首と尾が長いことで知られる竜脚類は、地上を歩行する動物の中では史上最大級だった。成長すると体長がスクールバス3台分の長さになり、体重も非常に重かったため、歩くと周りの地面が揺れたに違いない。
この足跡を残した2頭の竜脚類の体長は8メートルほどだろう、とシン氏は推測する。
四川省では、これまでジュラ紀に生息した恐竜の化石は数多く発見されているが、白亜紀の化石ははるかに少ない。シン氏は「(白亜紀は)恐竜が非常に繁栄した時代」だとし、「今回の発見はジグソーパズルのようなもので、四川省の白亜紀と恐竜の多様性にまた新たな証拠が加わった」と付け加えた。
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