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Friday, March 17, 2023

【侍ジャパン】決戦の地マイアミに“栗山食堂”オープン 現地レストランの協力でいつでも和食食べられる - スポーツ報知

 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が米マイアミに、選手がいつでも和食を食べられる“栗山食堂”をオープンしたことが17日、分かった。

 食を制する者は、WBCを制する。この日、次なる戦いの地、マイアミに到着した栗山監督は、米国での食事の重要性を認識して、入念に準備を進めていた。準決勝以降の米国生活を想定し、1月末に侍ジャパンのスタッフをマイアミに派遣して調査をしたところ、チーム宿舎内や試合会場のローンデポ・パークなどで和食を取る環境を充実させる必要があることが判明。早速、現地に複数ある和食レストランに相談して、おにぎり、みそ汁、うどん、そばなど日本選手にとっての“勝負飯”をホテルや球場のケータリングで手軽に摂取できるような態勢を整えた。

 さらに、和食レストランには侍ジャパンが滞在している期間中、原則的にはいつでも料理を提供してもらえるように協力を要請して、快諾を得た。自ら侍のバックアップに名乗り出てくれる現地の業者もあったという。主催者提供のミールマネー(食事代)も使用でき、朝食やローンデポ・パークでの練習後など、外食をして気分転換を図りたいときにも、ナイター後の深夜帯でも、日本選手の口に合う和食が食べられる状態になっている。

 2月の宮崎での強化合宿に始まり、名古屋、大阪での壮行&強化試合、東京での1次Rでは、チーム宿舎はもちろん、焼き肉店や和食店などで望み通りの食事を取って、親睦を深めて心身のエネルギーにしてきた。しかし、米国では思うような食事ができないストレスが、選手に重くのしかかる可能性があった。マイアミの“栗山食堂”は世界一になるために「いろいろなことを考えている」と話していた指揮官らしい、きめ細やかな危機管理。09年の第2回大会以来、3大会ぶりの頂点を目指す侍ジャパンは、グラウンド外でもぬかりがない。

 ◆日本代表の主な食事事情

 ▽シドニー五輪(00年) ホテルのメニュー中心だったが、シドニー市内の日本料理店から料理人を借りたり、日本から水やカップ麺を持ち込んだ。

 ▽野球W杯(台湾=01年) 土地柄もあり、中華料理が中心で脂っこい食事を嫌う選手から不満も。食あたりを起こした選手も。

 ▽アテネ五輪(04年) 長嶋監督が「おいしい食事は日々の疲れを癒やし、明日への活力を生むから」と、指名した日本料理店の野崎洋光さんが専属料理長として同行し、食のドリームチームを結成。最高の食材を各地から空輸した。

 ▽北京五輪(08年) 日系のホテルに宿泊し、宿舎に日本人の調理スタッフが駐在。

 ▽第4回WBC(17年) 09、13年大会は主催者から支給された食事代で各自が食事場所を探す必要があったが、17年は米アリゾナでの直前合宿から、米ロサンゼルスにある日本料理店の日本人シェフがチームに同行。

 ▽サッカー日本代表 04年から西芳照さんが日本代表専属シェフとなり、W杯5大会連続で同行。毎日5時起きで、約50人分の食事を用意。試合3日前がハンバーグ、2日前が銀ダラの西京焼き、前日はうなぎがルーチンで「選手がホッとするようなおふくろの味を意識している」。

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